外為サマリー:153円70銭台で推移、米国の関税強化方針でリスク回避の円買い需要
26日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=153円72銭前後と前日の午後5時時点に比べて81銭程度のドル安・円高となっている。
トランプ次期米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すとともに、中国からの輸入品に対しても追加で10%の関税をかけると表明した。これを受けて投資家のリスク選好姿勢が後退し、東京株式市場で日経平均株価は一時700円を超す下げとなった。前日に米長期金利が低下したことも相まって、低リスク通貨とされる円を買い戻す流れが優勢となった。ドル円相場は一時153円50銭台まで下落した。ドルに対してはカナダドルやメキシコペソが大幅に下落したほか、人民元も下落。リスク回避ムードが台頭するなかにあって、ドルや円、スイスフランに対する買い需要が拡大する格好となった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0475ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=161円02銭前後と同47銭前後のユーロ安・円高で推移している。