話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井E&S、大阪製鉄、LAホールデ

注目
2024年11月26日 15時41分

■三井E&S <7003>  1,659円  +163 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

三井E&S<7003>が朝安後に切り返し、急伸した。同社は26日、米国の港湾荷役会社であるインターナショナル・トランスポーテーション・サービス(ITS)より、カリフォルニア州ロングビーチ港向けに、ニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン8基を受注したと発表し、材料視されたようだ。中国製クレーンに対するサイバーリスク管理対策について米国政府が指令文書を公表して以降、米国向けでは初の受注案件となる。これまで同社はITSに岸壁用コンテナクレーン約20基、タイヤ式門型クレーン約40基を納入している。今回の受注は2023年に納入したクレーン5基と同型で、将来のゼロエミッション化を見据えたクレーンという。

■大阪製鐵 <5449>  3,355円  +295 円 (+9.6%)  本日終値

大阪製鐵<5449>が後場に上げ幅を急拡大した。同社の株主でアクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が26日、大阪製鉄の親会社である日本製鉄<5401>に対して送付した書簡を公表した。ストラテジックキャピタルは大阪製鉄の少数株主の利益が棄損され続けていると指摘したうえで、日本製鉄による大阪製鉄の完全子会社化、または吸収合併を実施することが、問題を解決するうえで適切な方策であるとの考えを示している。書簡公表を材料視した買いが大阪製鉄の株価を押し上げたようだ。

■LAホールディングス <2986>  5,960円  +400 円 (+7.2%)  本日終値

LAホールディングス<2986>が大幅続伸。午前10時ごろ、24年12月期の連結業績予想について、売上高を389億円から430億円(前期比36.5%増)へ、営業利益を60億円から72億円(同29.7%増)へ、純利益を37億1000万円から45億円(同36.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を240円から290円へ引き上げたことが好感された。商品の高付加価値化による各案件の収益性の向上に加えて、事業化案件数の増加などが売上高・利益を押し上げるという。

■ゲオホールディングス <2681>  1,642円  +60 円 (+3.8%)  本日終値

ゲオホールディングス<2681>が反発。午前11時ごろに12月の新規出店を発表しており、国内外で「セカンドストリート」11店舗、「ゲオモバイル」3店舗、「ラックラック」2店舗、「カプセル楽局」4店舗の計20店舗をオープンするとしたことから、11月に続く20店舗規模の新規出店が好材料視された。

■K&Oエナジーグループ <1663>  3,080円  +110 円 (+3.7%)  本日終値

K&Oエナジーグループ<1663>が5日移動平均線を足場に底値圏から急浮上の気配をみせるほか、伊勢化学工業<4107>なども大きく水準を切り上げる動きをみせている。このほかエヌ・ピー・シー<6255>やフジプレアム<4237>、ヒラノテクシード<6245>といったペロブスカイト太陽電池関連に位置付けられる銘柄が軒並み動意含みの展開となっている。脱炭素社会が進むなか次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池だが、直近では経済産業省が2040年に原発20基分に相当する20ギガワットまで高める目標を検討していると伝えられ、これが関連株を強く刺激する材料となっている。年度内に見直す「エネルギー基本計画」に反映させるとも報じられており、中小型材料株物色の流れに乗るテーマとして急浮上している。

■朝日工業社 <1975>  1,932円  +68 円 (+3.7%)  本日終値

朝日工業社<1975>が全般地合い悪の間隙を縫って無類の強さを発揮、目先筋の売り物を吸収し一時76円高の1940円まで駆け上がった。今月13日にマドを開けて買われたあともほぼ一本調子に下値を切り上げており、連日の年初来高値更新で時価は1991年以来33年ぶりの高値圏をまい進中だ。データセンター大型案件の旺盛な需要を獲得し業績は絶好調。25年3月期は営業利益段階で前期比31%増の60億円を予想し、91年3月期以来の過去最高利益更新が見込まれている。今後も収益成長トレンドが続く公算は大きく、PERや配当利回りから依然として割安感が際立っていることが投資資金攻勢の背景にある。

■しまむら <8227>  8,308円  +278 円 (+3.5%)  本日終値

しまむら<8227>が続伸。25日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら既存店売上高は前年同月比4.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。重点催事で打ち出した商品や、JB(共同開発ブランド)「SEASON REASON」が総じて好調なアウター衣料が売り上げを伸ばした。また、気温に左右されにくい、インフルエンサーコラボ企画商品やキャラクター商品、通季の肌着やバッグ、スニーカー、パンプスなどの実用商品も伸長した。なお、全店売上高は同4.8%増だった。

■コジマ <7513>  1,091円  +36 円 (+3.4%)  本日終値

コジマ<7513>が3日続伸。同社は25日取引終了後、29年8月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。単独営業利益目標を90億円(24年8月期実績は63億5900万円)としていることが評価されたようだ。29年8月期の単独売上高目標は3150億円(同2698億6800万円)に設定。重点戦略として「店舗ブランド力強化」「人時生産性向上」「成長事業における収益拡大」「資本効率向上」を掲げている。

■サッポロHD <2501>  8,639円  +282 円 (+3.4%)  本日終値

サッポロホールディングス<2501>が年初来高値を更新した。シンガポールに拠点を置く投資会社の3Dインベストメント・パートナーズが、サッポロHD株の買い増しに動いていたことが25日の取引終了後に判明し、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dの保有割合は17.14%から18.16%に上昇した。報告義務発生日は18日。保有目的は「純投資及び状況に応じて、経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。

■新日本科学 <2395>  1,554円  +35 円 (+2.3%)  本日終値

新日本科学<2395>が続伸。この日の寄り前、米子会社が現地時間25日、米国食品医薬品局から経鼻偏頭痛薬STS101に関する新薬承認再申請書を受理した旨の通知を受け取ったと発表しており、好材料視された。FDAが定めた新たな審査終了目標日は25年4月30日。なお、同件による業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。

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