ダウ先物は反落 トランプ氏の関税政策への懸念を改めて再評価=米国株

市況
2024年11月26日 22時45分

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:34)(日本時間22:34)

ダウ先物 44684(-142.00 -0.32%)

S&P500 6020.25(+13.75 +0.23%)

ナスダック100先物 20933.25(+53.00 +0.25%)

きょうの米株価指数先物市場でダウ先物は下落しているものの、S&P500、ナスダック100は上昇。ダウ平均が最高値を記録し、一服感も出ているほか、トランプ次期大統領による関税政策への懸念も改めて再評価している。

トランプ氏はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、また中国製品にはさらに10%の課税を課す方針に言及した。トランプ氏はすべての輸入品に最大20%の関税を課し、中国製品には60%以上の追加関税を課すつもりでいる。これを受けて、GM<GM>、フォード<F>といった自動車株が時間外で下落。

ただ、一部からは「ウォール街はいまのところ、このニュースを冷静に受け止めているように見える。投資家は関税が実際にトランプ氏の主張する額面通りに実施されるとは考えていないこと、加えて年末の季節要因と堅調な企業業績も好材料として作用しているためだ」との指摘も出ている。

前日はトランプ氏が次期財務長官にベッセン氏を指名したことで循環株中心に市場のムードは盛り上がった。前日の上昇は選挙後の株高が一時的な小休止を経て再び本格化しているという見方を後押しするものではある。

本日は午後にFOMC議事録が発表される。金融政策の情勢に変化はなく、FRBは利下げの方向性は維持しているもののペースについては慎重になっている。また、日本時間0時に10月の米新築住宅販売件数や11月調査の米消費者信頼感指数が発表される。

家電量販店のベスト・バイ<BBY>が決算を受け時間外で下落。通期見通しを下方修正した。家電製品やその他電化製品の需要が依然として低迷している。

百貨店のコールズ<KSS>が決算を受け時間外で大幅安。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、通期の見通しも下方修正した。

バイオ医薬品のポセイダ・セラピューティクス<PSTX>が時間外で急騰。スイスのロシュが同社買収で合意した。1株9ドルで公開買付けを実施した後、特定のマイルストーン達成に伴い最大4ドルを支払う。両社の取締役会は全会一致で承認した。

ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け時間外で下落。11-1月期の見通しが予想範囲内となり、物足りない内容に映ったようだ。

(NY時間08:44)(日本時間22:44)時間外

GM<GM> 57.65(-2.55 -4.24%)

フォード<F> 11.14(-0.26 -2.28%)

ベスト・バイ<BBY> 91.35(-1.68 -1.81%)

コールズ<KSS> 15.06(-3.28 -17.88%)

ポセイダ<PSTX> 9.36(+6.50 +227.27%)

ズーム・ビデオ<ZM> 82.36(-6.67 -7.49%)

アップル<AAPL> 233.45(+0.58 +0.25%)

マイクロソフト<MSFT> 419.41(+0.62 +0.15%)

アマゾン<AMZN> 202.22(+0.77 +0.38%)

アルファベット<GOOG> 169.50(+0.07 +0.04%)

テスラ<TSLA> 339.44(+0.85 +0.25%)

メタ<META> 566.78(+1.67 +0.30%)

エヌビディア<NVDA> 138.28(+2.26 +1.66%)

AMD<AMD> 143.25(+2.12 +1.50%)

イーライリリー<LLY> 790.99(+35.99 +4.77%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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