クアルコム、インテル買収への関心後退と伝わる=米国株個別
(NY時間10:38)(日本時間00:38)
クアルコム<QCOM> 160.32(+1.50 +0.94%)
インテル<INTC> 24.28(-0.60 -2.39%)
クアルコム<QCOM>のインテル<INTC>買収を目指す関心が後退していると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。インテル全体の買収に伴う複雑さにより、クアルコムにとってディールの魅力が薄れたという。実現すれば、過去有数の巨大ハイテク企業同士の合併になるはずだった。
買収となれば500億ドルを上回るインテルの負債引き受けなど、財務や規制、業務面で幾つもの障害に直面。両社の重要市場である中国を含め、長く困難な反トラスト法審査が必要になることも予想される。それでも一部買収の検討や、興味を今後再燃させる可能性はまだあるという。
インテルは売上高見通しが予想を下回り、従業員の15%削減計画を発表するなど、厳しい状況に置かれている。一方、クアルコムは、自動車部品や接続機器、パソコン用半導体などの新たな分野を伸ばすことで、2029年度までに年間220億ドルの増収を目指している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース