ダウ平均は5日ぶり反落 トランプ氏による関税政策への懸念も改めて評価=米国株序盤

市況
2024年11月27日 1時24分

NY株式26日(NY時間11:21)(日本時間01:21)

ダウ平均   44536.77(-199.80 -0.45%)

ナスダック   19141.45(+86.61 +0.46%)

CME日経平均先物 38345(大証終比:-145 -0.38%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに反落。前日のダウ平均は最高値を更新したが、本日は一服感が出ているほか、トランプ次期大統領による関税政策への懸念も改めて評価している模様。トランプ氏はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、また中国製品にはさらに10%の課税を課す方針に言及した。実際、これを受けてGM<GM>、フォード<F>といった自動車株が下落。

ただ、一部からは「ウォール街はいまのところ、このニュースを冷静に受け止めているように見える」との指摘も出ている。「投資家は関税が実際にトランプ氏の主張する額面通りに実施されるとは考えていないこと、加えて年末の季節要因と堅調な企業業績も好材料として作用しているためだ」という。

前日はトランプ氏が次期財務長官にベッセン氏を指名したことで循環株中心に市場のムードは盛り上がった。前日の上昇は選挙後の株高が一時的な小休止を経て再び本格化しているという見方を後押しするものではある。

本日は午後にFOMC議事録が発表される。金融政策の情勢に変化はなく、FRBは利下げの方向性は維持しているもののペースについては慎重になっている。また、日本時間0時に10月の米新築住宅販売件数や11月調査の米消費者信頼感指数が発表される。

ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け下落。11-1月期の見通しが予想範囲内となり、物足りない内容に映ったようだ。

家電量販店のベスト・バイ<BBY>が決算を受け下落。通期見通しを下方修正した。家電製品やその他電化製品の需要が依然として低迷している。

百貨店のコールズ<KSS>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、通期の見通しも下方修正した。

バイオ医薬品のポセイダ・セラピューティクス<PSTX>が200%超急騰。スイスのロシュが同社買収で合意した。1株9ドルで公開買付けを実施した後、特定のマイルストーン達成に伴い最大4ドルを支払う。両社の取締役会は全会一致で承認した。

アムジェン<AMGN>が大幅安。肥満治験薬「マリタイド」の臨床試験(第2フェーズ)の結果を発表し、2型糖尿病ではない肥満または過体重のモニターにおいて、52週目で平均20%の減量に成功し、減量の停滞も見られなかったと発表した。ただ、株価は下落。市場の期待は20-25%の減量で今回の結果はその下限。

イーライリリー<LLY>が上昇。アムジェン<AMGN>が肥満薬の臨床試験で期待したほどの成果を得られなかったことで同社株がサポートされているほか、バイデン政権が肥満薬を連邦政府が一部負担することを義務付ける提案を行っており、これにより肥満に悩む数百万人の米国人が利用できる可能性が広がる。

GM<GM> 56.09(-4.11 -6.83%)

フォード<F> 11.17(-0.24 -2.06%)

ズーム・ビデオ<ZM> 82.16(-6.87 -7.72%)

コールズ<KSS> 14.95(-3.39 -18.48%)

ベスト・バイ<BBY> 86.24(-6.79 -7.30%)

アムジェン<AMGN> 260.99(-33.01 -11.23%)

ポセイダ<PSTX> 9.38(+6.52 +227.97%)

アップル<AAPL> 235.29(+2.42 +1.04%)

マイクロソフト<MSFT> 425.92(+7.13 +1.70%)

アマゾン<AMZN> 206.45(+5.00 +2.48%)

アルファベットC<GOOG> 170.46(+1.03 +0.61%)

テスラ<TSLA> 342.12(+3.53 +1.04%)

メタ<META> 574.60(+9.49 +1.68%)

AMD<AMD> 137.14(-3.99 -2.83%)

エヌビディア<NVDA> 136.58(+0.56 +0.41%)

イーライリリー<LLY> 797.97(+42.97 +5.69%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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