中外薬が逆行高、米アムジェンの肥満症治療薬の治験結果でイーライリリー株上昇
中外製薬<4519>が逆行高を演じている。同社は米イーライ・リリー<LLY>に対し、肥満症向けの経口薬「オルフォルグリプロン」の権利を譲渡しており、肥満症関連株として位置づけられている。米国ではアムジェン<AMGN>が26日、開発中の肥満症治療薬「マリタイド」の治験結果を公表。最大で20%の減量効果があったとしたが、期待していたほどの効果は得られなかったと市場では受け止められ、同日のアムジェン株は急落。一方、イーライリリー株は大幅高となった。更に、バイデン米大統領が同日、肥満症治療薬に関して公的保険の適用拡大を提案したと伝わった。これらの好材料をもとに、直近でレンジ相場の下限近辺にあった中外薬に対する物色意欲が高まったようだ。