ダウ先物は小幅高 感謝祭を前に動意薄の展開か=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:49)(日本時間22:49)
ダウ先物 45018(+67.00 +0.15%)
S&P500 6035.75(-2.50 -0.04%)
ナスダック100先物 20950.50(-43.00 -0.21%)
きょうの米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高となっているほか、S&P500、ナスダック100は小幅安で推移している。明日の感謝祭休暇を前に市場は動意薄の展開が見られている。
先ほど発表になった第3四半期のGDP改定値は個人消費が下方修正されたものの、全体的には速報値と同じ2.8%成長となった。ただ、特に米株式市場の反応は限定的となっている。本日はこのあと日本時間0時にPCEデフレータの発表が控えており、FRBの利下げの動向を探るうえで注目される。PCEデフレータは特にFRBが好んで参照しているインフレ指標。食料品とエネルギーを除くコアで前年比2.8%が見込まれている。
このところ力強い米経済指標の発表が相次いでいることで、FRBは利下げに慎重姿勢になっている。予想通りの数字であれば、その姿勢を正当化することになりそうだ。
市場は12月の利下げ五分五分と見ており、FRBも数字次第でオープンの姿勢を強調。今回の数字が予想を下回るようであれば、利下げ期待が高まり、上回るようであれば利下げなしの可能性を高める素直な反応を示す可能性も留意される。
ただ、本日は感謝祭休暇を前に取引は低調に留まることも予想される。
デル・テクノロジーズ<DELL>が決算を受け時間外で大幅安。PC市場の復活の兆しが失速しており、PC事業の売上高は1%減の121億ドルとなり、予想も下回った。投資家の関心を集めているAIサーバーは堅調だったが、直近の株高からすれば物足りない結果だったようだ。
HP<HPQ>が決算受け時間外で下落。ホリデーシーズンの第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことを嫌気している模様で、PC市場の回復が後退していることを示唆している。企業向けのPC販売が予想を下回った。
3Dプリンタ―の3Dシステムズ<DDD>が時間外で大幅安。前日引け後に遅延していた7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上に拡大した。通期のガイダンスも公表し、売上高と粗利益率の見通しを下方修正している。
クラウドによる給与計算など統合基幹業務システムを手掛けるワークデイ<WDAY>が決算を受け時間外で大幅安。通期のサブスクの売上高見通しが下方修正された点が嫌気されている模様。
(NY時間08:59)(日本時間22:59)時間外
デル<DELL> 124.10(-17.64 -12.45%)
HP<HPQ> 36.20(-2.90 -7.42%)
3Dシステムズ<DDD> 3.03(-0.38 -11.14%)
ワークデイ<WDAY> 238.04(-32.15 -11.90%)
アップル<AAPL> 233.81(-1.25 -0.53%)
マイクロソフト<MSFT> 425.51(-2.48 -0.58%)
アマゾン<AMZN> 208.30(+0.44 +0.21%)
アルファベット<GOOG> 171.05(+0.43 +0.25%)
テスラ<TSLA> 342.30(+4.07 +1.20%)
メタ<META> 575.09(+1.55 +0.27%)
エヌビディア<NVDA> 135.18(-1.74 -1.27%)
AMD<AMD> 137.54(-0.18 -0.13%)
イーライリリー<LLY> 792.01(+2.69 +0.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース