【市場反応】米7-9月期GDP改定値、個人消費やコアPCE価格指数が予想外に鈍化、ドル軟調

市況
2024年11月27日 23時24分

米商務省が発表した7-9月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+2.8%と、予想通り速報値から修正なく、前期+3.0%から伸びが鈍化した。同期個人消費改定値は前期比年率+3.5%と、予想外に速報値+3.7%から下方修正されたが、昨年10-12月期以来で最高の伸びとなった。同期コアPCE価格指数改定値は前期比+2.1%。予想外に速報値+2.2%から下方修正され、昨年10-12月来で最低の伸びに鈍化した。

米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(11/23)は前週比0.2万件減の21.3万件と、予想21.5万件を下回った。失業保険継続受給者数(11/16)は190.7万人と、前回189.8万人から減少予想に反し、増加した。

米10月耐久財受注速報値は前月比+0.2%と、9月-0.4%からプラスに改善も予想を下回った。GDPの算出に用いられる10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比+0.2%と、9月-0.1%からプラスに改善し、予想を上回った。10-12月期GDPのプラスに寄与する。

7-9月期個人消費やコアPCE価格指数が予想外に下方修正されたため米国債相場が反発。10年債利回りは3週間ぶりの低水準となる4.239%まで低下した。ドルも軟調に推移。ドル・円は151円61銭から151円23銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.0526ドルから1.0579ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2627ドルから1.2668ドルまで上昇した。

【経済指標】

・米・7-9月期GDP改定値:前期比年率+2.8%(予想:+2.8%、速報値:+2.8%)

・米・7-9月期個人消費改定値:前期比年率+3.5%(予想:+3.7%、速報値:+3.7%)

・米・7-9月コアPCE価格指数改定値:前期比+2.1%(予想:+2.2%、速報値:+2.2%)

・米・先週分新規失業保険申請件数:21.3万件(予想:21.5万件、前回:21.5万件←21.3万件)

・米・失業保険継続受給者数:190.7万人(予想:189.2万人、前回:189.8万人←190.8万人)

・米・10月卸売在庫速報値:前月比+0.2%(予想:+0.1%、9月:-0.2%)

・米・10月耐久財受注速報値:前月比+0.2%(予想:+0.5%、9月:-0.4%←-0.7%)

・米・10月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.1%(予想:+0.1%、9月:+0.4%←+0.5%)

・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.2%(予想:+0.1%、9月:-0.1%)

・米・10月前渡商品貿易収支:-991億ドル(予想-1027憶ドル、9月―1087億ドル←1082億ドル)

《KY》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.