ノードストロム、好決算も大幅安 10月最終週に売上鈍化とのコメント嫌気=米国株個別
(NY時間10:14)(日本時間00:14)
ノードストロム<JWN> 21.93(-2.70 -10.95%)
百貨店のノードストロム<JWN>が大幅安。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期のガイダンスでも通期の既存店売上高の見通しを上方修正した。
ただ、株価は冴えない反応。10月最終週に売上が鈍化し始めたという同社のコメントが嫌気されている模様。ただ、アナリストは適切に慎重なガイダンスと表現している。
アナリストは「特に中から低価格帯の百貨店グループの低迷と比較して、堅調な既存店売上高がコンセンサスを上回る1株利益の原動力になった」と述べている。そのうえで「第4四半期の売上高見通しは妥当なほど慎重だが、上方修正の余地が残る可能性がある」と指摘。
「同社が保守的であることは理に適っているが、他の小売業者がここ数週間で販売トレンドが加速しているとコメントしていることを踏まえると、同社の販売が加速しても驚きではない」とも述べている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.33ドル(予想:0.22ドル)
・売上高:34.6億ドル(予想:33.4億ドル)
ノードストローム:20.8億ドル(予想:20.2億ドル)
ラックブランド:12.7億ドル(予想:12.1億ドル)
クレジットカード:1.17億ドル(予想:1.128億ドル)
・粗利益率:35.6%(予想:35.7%)
・EBITDA(調整後):2.31億ドル(予想:2.053億ドル)
・期末店舗数:381(予想:378)
(通期見通し)
・既存店売上高:1~2%増(従来:0~2%増)
・1株利益(調整後):1.75~2.05ドル(予想:1.93ドル)
【企業概要】
小売店、割引店、ブティック、カタログ、インターネットを通じて男性、女性、子供用の衣料品、靴、アクセサリーなどを販売するファッション小売会社。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース