トヨタは強弱観対立、円高と関税強化の思惑は逆風もPBR1倍割れで押し目買い観測
トヨタ自動車<7203>は強弱観対立、2600円近辺で売り買いを交錯させているが足もとやや買い優勢に傾いている。目先は米長期金利が低下傾向を示すなか、日米金利差縮小の思惑から外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが一段と加速、一時1ドル=150円台まで円高が進行した。輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い同社株には収益面での逆風が意識されている。また、トランプ次期政権の関税強化に向けた動きが自動車業界にとってはネガティブ材料として意識されており、一部機関投資家の持ち高調整の売りを誘発しているもようだ。一方、国内製造業のトップで圧倒的な時価総額を持つが、PBRが前日終値換算で1倍を下回る水準にあり、会社解散価値を下回る株価はイレギュラーに売られているという判断も働くところで、押し目買いの動きも観測される。