安川電は4年ぶり安値圏に沈む、トランプ氏の対中強硬姿勢浮き彫りで逆風環境に
安川電機<6506>が下げ止まらない。前日は4000円大台攻防となり、ザラ場に割り込んだものの、下げ渋り大引けは4000円台をキープした。しかし、きょうは改めて売り直される展開で連日の年初来安値更新となり、時価は20年9月以来、約4年2カ月ぶりの安値水準に沈んでいる。産業用ロボットのトップ企業で中国依存比率が高い。トランプ次期政権下での対中輸出の規制強化や輸入関税強化などが警戒される中、同社の収益環境に吹く逆風が意識されている。SNS投稿などを通じてトランプ次期米大統領の対中強硬姿勢が浮き彫りとなっているが、そうしたなか、トランプ氏は米通商代表部(USTR)代表に対中強硬派で知られるジェミソン・グリア元USTR首席補佐官を起用することを表明したことから、思惑に拍車をかけている。同社など中国向け設備投資需要に依存度の高い銘柄に売りを誘っており、きょうはファナック<6954>なども売りに押されている。