アジア株 上海株プラス転換、米対中半導体規制は以前ほど厳しくなく安堵感 米墨関税緊張緩和も支援

市況
2024年11月28日 11時30分

アジア株 上海株プラス転換、米対中半導体規制は以前ほど厳しくなく安堵感 米墨関税緊張緩和も支援

東京時間11:07現在

香港ハンセン指数   19396.75(-206.38 -1.05%)

中国上海総合指数  3315.00(+5.23 +0.19%)

台湾加権指数     22215.59(-119.19 -0.53%)

韓国総合株価指数  2503.82(+0.76 +0.03%)

豪ASX200指数    8459.30(+52.64 +0.63%)

アジア株はまちまち。前日の米株下落が嫌気されている一方で、米国とメキシコの関税巡る緊張が緩和している。

トランプ次期大統領はメキシコのシェインバウム大統領と米国へのドラック流入阻止について協議し、メキシコ大統領がメキシコ経由の移民阻止に同意したと明かした。メキシコ大統領はトランプ氏と「素晴らしい」話し合いができたとコメント。移民問題について協議し、安全保障問題における協力の強化について話し合ったと明かした。

トランプ次期大統領は通商代表部(USTR)代表にグリア氏を起用する方針で、グリア氏はトランプ政権時にUSTR代表を務めたライトハイザー氏の側近だったことから「対外強硬派」になることが予想されている。トランプ新政権は中国など外国に高い関税を課す方針だが、高い関税は米国のインフレを加速させてしまう恐れがあるため、極端な引き上げはないとの見方。

中国市場もいたって冷静、対中関税60%以下ならむしろプラスと見ているもよう。トランプ氏は以前から関税を課すと表明していたため、中国当局は米新政権による対中関税を見据え追加景気下支え策を準備しているだろう。ただ、間髪入れずに措置を講じなければ中国経済回復の勢いは鈍化してしまう。中国では今週末、11月の製造業PMIと非製造業PMIが発表される。前回は一連の支援策により、力強い結果となったが11月も回復が見られるかどうか。

上海株は対中半導体規制報道を受けプラス圏に転じている。

バイデン米政権は中国の半導体装置やAI用メモリチップに対する追加規制を検討しており、早ければ来週にも発表する可能性があると、ブルームバーグが報じた。ただ、これまで検討されていたよりも厳しい措置ではないもよう。以前は中国6社のサプライヤーの制裁を検討していたが、現在は一部の企業のみを制裁リストに加えるとしている。また、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)メーカーのCXMTに制裁を与えないもようで、以前の計画を覆した。

ただ、上海株の上値は重い。きのう大幅上昇したことから利益確定売りに押されている。米中貿易摩擦激化懸念できのうは一時5週間半ぶり安値をつけた。その後は値ごろ感や追加支援策期待の買いが入り大幅上昇して取引を終えた。

香港株は反落、前日に大幅上昇したことから調整売りに押されている。バイドゥやネットイース、アリババ、レノボなどハイテク関連が下落。消費者サービスや自動車、生活必需品関連も下落している。

韓国中銀の予想外の金利引き下げを好感して韓国株は一時上げ幅を拡大したが、買いは続かず。前営業日終値を挟んでもみ合い。

出所:MINKABU PRESS

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