アジア株 香港株は大幅反落、調整売りに押される 豪州株は史上最高値、米対中半導体規制が寛容
アジア株 香港株は大幅反落、調整売りに押される 豪州株は史上最高値、米対中半導体規制が寛容
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 19337.27(-265.86 -1.36%)
中国上海総合指数 3299.87(-9.91 -0.30%)
台湾加権指数 22282.04(-52.74 -0.24%)
韓国総合株価指数 2504.22(+1.16 +0.05%)
豪ASX200指数 8461.50(+54.83 +0.65%)
インドSENSEX30種 80363.63(+129.55 +0.16%)
アジア株は高安まちまち。きのうの米株下落が嫌気されている一方で、米中・米墨の緊張は緩和している。
トランプ次期大統領はメキシコのシェインバウム大統領と協議し、メキシコ大統領がメキシコ経由の移民阻止に同意したと明かした。メキシコ大統領はトランプ氏と「素晴らしい」話し合いができたとコメント。会談を受け米国とメキシコの関税巡る緊張が緩和、為替相場ではメキシコペソが対ドルで一時0.9%上昇した。
バイデン米政権は対中追加半導体規制を検討しており、早ければ来週にも発表する可能性がある。ただ、これまで検討されていたよりも厳しい措置ではない、中国DRAMメーカーのCXMTに制裁を与えないようだ。
トランプ次期大統領は中国など外国に高い関税を課す方針だが、高い関税は米国のインフレを再加速させてしまう恐れがあるため極端な関税引き上げはないとの見方が強い。今回の米国メキシコ会談のように外国と協議しつつ段階的に引き上げていく可能性が高い。中国当局は米新政権による対中関税を見据え追加の景気下支え策を準備している可能性がある。ただ、間髪入れずに措置を講じなければ中国経済の回復の勢いは鈍化してしまう。30日には中国11月製造業PMIと非製造業PMIの発表を控えている。前回は一連の支援策により、力強い結果となったが11月も回復が見られるかどうか。
豪州株は史上最高値をつけている。米中対立激化懸念がやや緩和しており豪州市場に安堵感が広がっている。医療品や公益、生活必需品などが上昇している。
香港株は大幅反落、前日に大幅上昇したことから調整売りに押されている。消費者サービスや生活必需品、自動車関連が総じて下落。美団やアリババ、バイドゥ、ネットイース、レノボ、テンセントホールディングス、JDドットコム、シャオミなどハイテク関連も下落している。
上海株は0.30%安。米の対中規制報道を受け一時プラスに転じたが、週末の製造業PMIへの警戒感が高まっており再びマイナス圏に転落。
予想外の韓国利下げを好感して韓国株は一時上げ幅を拡大したが、買いは続かず。