株価指数先物【寄り前】 参加者限られるなかで200日線水準での攻防

市況
2024年11月29日 8時04分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 38300 -80 (-0.20%)

TOPIX先物 2682.0 -6.0 (-0.22%) 

シカゴ日経平均先物 38300 -80 (午前3時)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

28日の米国市場は、感謝祭の祝日で休場。欧州市場は流動性の高い銘柄で算出されるストックス欧州600指数が上昇。ドイツDAX指数、英FTSE100指数なども上昇した。ドイツでは11月の消費者物価指数(CPI)速報値が前年比2.4%の上昇となり、予想(2.6%上昇)を下回った。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値(午前3時)は、大阪比80円安の3万8300円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比10円安の3万8370円で始まり、その後はプラスに転じ、一時3万8440円まで買われた。ただし、米国市場が休場で手掛かり材料に欠けるなかで軟化し、日中終値を挟んでの狭いレンジでの推移を継続。中盤にかけて3万8250円まで下げた後は、終盤にかけては3万8300円辺りでのこう着が続き、3万8300円でナイトセッションの取引を終えた。

海外勢のフローが限られるなか、日経225先物は200日移動平均線(3万8410円)辺りでのこう着感の強い相場展開になりそうだ。昨日はリバウンドをみせたが、3万8500円接近では戻り待ち狙いのショートに向かわせたほか、終値では200日線をキープできなかった。また、昨日は米国の祝日を前にしたリバランスの商いが入ったとみられ、為替市場では円相場が1ドル=151円台半ばと落ち着いているものの、ロングの動きは強まりにくいだろう。

スキャルピング中心のトレードを余儀なくされるなか、短期的には200日線を捉え、節目の3万8500円を試す動きはありそうだが、同水準の突破を仕掛けてくる動きは期待しづらいところである。下値についても積極的なショートの動きは限られるだろう。ボリンジャーバンドの-2σ(3万8220円)が支持線として意識されるほか、これを下回っても節目の3万8000円接近では、その後のカバーを狙った押し目待ち狙いのロングで対応したい。

そのため、オプション権利行使価格の3万8125円から3万8500円でのレンジを想定する。米国では感謝祭明けの29日がブラックフライデーとなるが、個人消費の動向を見極めたいところであり、オーバーウィークのポジションは限られそうである。また、ロシアのプーチン大統領は、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を使い、ウクライナの政府中枢を標的とする可能性があると報じられていることも神経質にさせそうだ。

28日の米VIX指数は13.90(前日は14.10)に低下した。終値で14.00を下回るのは7月16日(13.19)以来となる。11月14日につけた直近安値13.59を下回ってくるようだと低下基調を強めてくる可能性もあるため、米国においてはリスク選好に向かわせそうだ。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.27倍に低下した。一時14.33倍まで上昇し、75日線(14.31倍)を捉える場面もみられたが、円相場の落ち着きから輸出関連株の一角が買われたほか、東証プライムの7割超の銘柄が上昇するなか、ややTOPIX型が優位だった。足もとでは200日線(14.28倍)を挟んだ値動きが続いていることもあり、本日も同水準での推移になろう。

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