三井住友建設の上値指向鮮明、旧村上ファンド系「モノ言う株主」の保有株比率上昇で思惑
三井住友建設<1821>が全般軟調地合いに抗して続伸。今月中旬を境に戻り足を強めており、前日は大陽線で75日移動平均線を終値で上回ったが、引き続き上値指向が強い。旧村上ファンド系アクティビストの南青山不動産などが同社株を共同保有の形で買い増し、保有株比率が20%を超過したことが28日に関東財務局に提出された変更報告書で明らかとなった。南青山不動産の保有株比率に変動はないが、共同保有者のレノが5.23%から6.32%に上昇し、合計の保有株比率がこれまでの19.56%から20.65%に高まった。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うため」としており、三井住友建設の株式価値向上に向けた思惑が株価に浮揚力を与えている。