日産自は年初来安値を更新、ムーディーズが格付け見通し引き下げ
日産自動車<7201>が反落し、年初来安値を更新した。海外での自動車販売の低迷を背景に業績悪化にあえぐ同社は、11月7日の9月中間期決算発表後に株価に下押し圧力が強まった後、アクティビストの保有観測報道を受けて株価に浮揚力が働く場面があった。だが、1ドル=150円台まで円高に振れる為替相場を重荷として戻り売りが顕在化している。28日にはムーディーズ・ジャパンが日産自の発行体格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表。格付けは「Baa3」で据え置いた。機関投資家を中心に買い持ち高を圧縮する目的の売りが断続的に続いており、株価水準の切り下げにつながったとみられている。