アジア株 上海と香港は上げ幅拡大、財新PMIが6月以来の高水準 中国不動産市場にも明るい兆し
アジア株 上海と香港は上げ幅拡大、財新PMIが6月以来の高水準 中国不動産市場にも明るい兆し
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 19689.99(+266.38 +1.37%)
中国上海総合指数 3353.01(+28.38 +0.86%)
台湾加権指数 22709.01(+446.51 +2.01%)
韓国総合株価指数 2463.73(+7.82 +0.32%)
豪ASX200指数 8452.00(+15.77 +0.19%)
アジア株は総じて上昇、前週末の米株高や中国財新PMIが好感されている。
先週末に発表された中国11月の製造業PMIは活動が拡大、市場予想も上回った。9月末の一連の景気支援策の効果は薄れつつあるものの、安定してきた。きょう発表された中小企業を対象とする財新の11月製造業PMIは51.5と今年6月以来の高水準、市場予想も大きく上回った。
中国不動産市場にも明るい兆しが見られる。中国主要30都市の新築住宅取引面積が11月に前月比3%とプラスに転じ、今年最高を記録。前年同期比では20%増加、深セン市では前月比65%も増加した。
ただ、トランプ次期大統領による保護貿易政策など先行き不安が広がっており、再び消費者心理が悪化する恐れがある。中国当局はトランプ氏の政策を見極めてから追加支援策を打ち出す可能性。ただ、間髪入れずに措置を講じなければ中国経済の回復の勢いは鈍化してしまうだろう。トランプ氏は中国に追加10%の関税を課すとしているが、それとは別にBRICS諸国に対して、脱ドルをはかるようであれば100%の関税に直面すると警告している。
上海株は0.86%高、財新PMIを受け上げ幅を拡大。素材や資本財、消費財関連が総じて上昇。緑地控股や済南高新発展、緑地控股、北京首都開発、華遠地産、北京城建投資発展など不動産株は大幅高。
中国財新PMI受け香港株も上げ幅を拡大。不動産やカジノ、自動車、ハイテク、消費者サービスなど幅広い銘柄が上昇している。台湾株は大幅高、TSMCなど半導体関連が総じて上昇している。