【ジモティー】2024年12月期 第3四半期 決算説明会文字起こしVol.2
【ジモティー<7082>】2024年12月期 第3四半期 決算説明会文字起こしVol.1の続き
ジモティーの競争優位性を情報掲載いただく方から見た場合に、どういった点が優位性となっているかついてご説明します。基本的に情報は無料で掲載できる点が、1番重要な優位性になってると考えています。商品決済時に手数料が必要となる仲介サービス自体は任意で選択することが可能となっており、有料の広告商品を使うことでターゲティングを行うことができ、高い広告効果を上げることも可能となっています。
結果的に、このような情報を掲載する方、探している方のマッチ度を高めることで、地元で必要なものを潜在的に求めていたものに出会える確率が高い地域情報プラットフォームを作っていくことが重要で、目指す姿だと考えています。家から5分の距離から車で1時間程度まで行くような距離感の情報を取り扱っていますが、特に家から近くてすぐに必要になるような人や物のリソースのマッチングがより一層できるようにサービスを成長させていきたいと考えています。
広告の戦略概要についてご説明します。ユーザーの検索意図に合致した自社広告(例:リユース、中古車、求人、不動産など)のクライアントを増やすことで、広告単価を大幅に上げていきたいということを現在、戦略の第1に掲げています。
このベースとなるのが戦略(2)です。どちらかというと(2)のベースとなる第三者配信から自社のアドプラットフォームへの切り替えを行っていくところも非常に重要な戦略になると考えています。昨年までは第三者配信広告が主体となっていたところ、現在、自社広告の比率を上げていくという戦略(2)を推進しながら、その中身をユーザーの検索意図に合致したものに比率を上げていくという2段構えで戦略を推進しています。
代表的なカテゴリーとCPM倍率の実績ですが、どのカテゴリーも大体2倍ぐらいです。これは第三者配信の単価に比べると2倍ぐらいのCPMを出すことは確実に可能なのではないかという状況で、高いものでは4.5倍のCPMを出しています。やはりジモティーのコンテクストに合っている広告の比率を上げていくことが、収益の改善にも非常に重要な要素になると考えています。
前四半期に比べると、リユース領域の獲得がかなり可能だということが見えてきています。4Q以降に関しては、リユース領域についても重点的にクライアントの獲得を行っていきたいと考えています。リユース領域では、高単価でかつ年間契約のような広告の取り方も、かなり蓋然性が高い提案ができるという手応えを得ているため、ここの成長も大変楽しみだと考えています。
リアルサービスの戦略についてご説明させていただきます。
ジモティースポットの提供する価値ですが、まず真の循環型システムを構築し、これによって環境負荷低減を行うことです。しかし、なかなか商売として結びつかず持続性のないシステムになってしまいがちと思っています。この真の循環型システムを作りながら経済成長をしっかり達成していくことで、両者を同時に実現するシステム作りを目標にしていきたいと考えています。
ジモティースポットの主な取り扱い商品は通常、買取金額のつかないものが最重要だと考えています。通常のリサイクルショップなどの買取業では、単価の高い高級品の取り扱いを重視される会社が多いです。しかし、ジモティースポットでは、通常は買い取り金額のつかないようなものでもしっかりリユースし、ちゃんと利益を出せるモデルを作っていくことが非常に重要だと考えています。現在、持ち込み品の95%程度はCtoCでリユースができていて、+4%程度、トータルで99%ぐらいのリユースが現在可能となっています。95%以上の部分に関しては、法人のアライアンスや海外輸出によってさらに100%に近づけることができている状況です。したがって、ジモティースポットからのC向けの販売での95%のリユースにとどまらず、アップサイクルや海外輸出といったトータルのソリューションを提供していくことが非常に重要になると感じています。ジモティースポットが地域プラットフォームとしてリユースするのなら、99%の確率でリユースできるということを実現、継続できるようにしていきたいと考えています。また、このスポットで働く方は、やはり地域人材の採用並びにシルバー人材の採用、また障害者の積極雇用というものが非常に重要だと思っているため、こういった観点でも地域の経済に貢献していきたいと考えています。
ジモティースポットの目指す世界観ですが、全ての自治体に存在する、あって当たり前の暮らしの総合相談サービスに成長するということを目標に掲げてやっていきたいと思っています。日本の1,700自治体全てにあるような状態を目指したいと考えています。
収益性の観点では、10万人以上の都市255か所には確実にある状態を目指したいところですが、同時に人口数が少ない都市でも成立するようなモデル、収益化がしっかり行えるモデルを開発する必要があると思っており、現在もテストを進めています。
また、前提として相互リユースを中心としたシステムをさせていただいていますが、ジモティースポットに行けば暮らしのお困り事が様々解決できる総合窓口となっていけるような、言わば地域のコンシェルジュのようなサービスにしていきたいと思います。そういった志を持って店舗を展開していきたいと考えています。
自治体との提携実績ですが、11月1日時点で194カ所の自治体様と協定を締結しています。こちらは、インバウンドでもかなりお問い合わせをいただいて、協定を結びたいというご希望をいただける状況になってきています。その中から6自治体7店舗に関しては、リユーススポット、ジモティースポットの出店が完了しています。使えるものをごみにせず、リユースすることで収益化を行えるシステムを構築しています。
改めまして、ジモティースポットのサービスの流れと特徴を補足します。持ち込みに関しては、自治体様の告知を基本として粗大ごみのご案内のホームページや広報誌などにてジモティースポットをご案内いただいているため、物を集める部分に関しては自治体の大きな協力を頂戴している状況です。元々粗大ごみでものを処分していたユーザーが、捨てずに使えるものを譲りたいという気持ちでジモティースポットにお持ち込みいただく件数が非常に多くなっています。そして、ジモティースポットに譲渡していただいたものをジモティーに掲載して、販売・譲渡を行ってリユース率99%を達成していくモデルになっています。
中型店のモデルは、ジモティースポット川崎菅生店の写真を掲載しています。2024年4月に出店した川崎菅生店では、中型店の代表モデルを構築できています。こちらで行ってきた様々なテストケース・モデルケースを全国に広げていきたいと考えています。
ジモティースポットの発展構想ですが、ステップ1は確立済みだと思っています。家の中のいらないものをジモティースポットにお持ちいただき、引き取り、販売することの収益化は、ラインをクリアできたと考えています。次に、ステップ2、ステップ3を同時に検証しています。例えば、家から運び出せないものを回収させていただくことです。ジモティースポットでは、高齢者も多くお越しいただいています。自分でここに持ってくるのは難しかった大きいものが家の中にあり、譲渡ではなく買い取りの金額がつくのであればお願いしたいといった相談も数多くいただく状況です。持ち込み販売、引き取り販売という形態に限らず、ステップ2、ステップ3として、回収や買い取りもこのスポットでトータルソリューションを提供できるようにしたいと考えています。
今後は展開速度を加速していき、人口10万人の都市の250か所については、どんどん店舗を展開していきたいと考えています。以上で、2024年12月期第3四半期決算のご説明とさせていただきます。
■ジモティー司会者
それでは、質疑応答に移らせていただきます。ご質問がございましたら、画面下にあるQ&A欄からご入力をよろしくお願いいたします。同趣旨の質問については、まとめてご回答させていただく可能性がございますので、ご了承ください。
■ジモティー加藤
それでは、質疑応答を始めさせていただきたいと思います。まず1つ目ですが、自社広告の稼働状況との現状と今後の見通しについてご質問いただきました。自社広告に関しては、先ほどお話しさせていただきました通り、現状順調にシェアを伸ばすことができています。単価についても、第三者広告に比べますと伸ばせているため、注力分野、注力カテゴリーのリユース、中古車、不動産、求人の領域でどんどん伸ばしていきたいと考えています。
続いて、ジモティースポットのFC展開の現状と展望についてご質問いただきました。
■ジモティー加藤
ジモティースポットのFC展開に限らず、直営も含めてのお話をします。ジモティースポットは、先ほど今期の計画としてさらに期末へ向けて展開予定があるとお話しましたが、モデルの確立がかなり手堅くできるようになってきました。来期以降に関しましては、直営を中心に、展開速度を加速していきたいと考えています。
もちろん、FCに関しても展開がかなり可能な状況ですし、FCとしての共同開発をご希望いただいていますクライアント、会社がかなりあります。これは直営店を出すエリアとFC店の開発のエリアをもう一度定義し直して展開を計画していく必要があると考えています。いずれにせよ、店舗開発の速度を今期以上にかなり早めていくということが来期はできると思っていますし、非常に重要な戦略のポイントになると考えています。
■ジモティー司会者
では、ご質問も出揃ったようですので、質疑応答を終了させていただきます。お問い合わせがございましたら、弊社IR窓口より受け付けています。以上をもちまして、2024年12月期第3四半期決算説明会を終了とさせていただきます。なお、終了後にアンケートが表示されます。今後の運営のため、ご回答いただけますようお願いいたします。本日はお忙しいところご視聴いただきありがとうございました。
《TY》