欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、12月に入り買戻し先行

通貨
2024年12月2日 17時25分

2日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日銀の12月利上げ観測が高まるなか、円買い先行でドルを下押しする見通し。ただ、ドルは先月末にかけての米感謝祭に合わせた売りが一服し、買戻しが入りやすい。

11月下旬の米感謝祭に向けた調整のドル売りが強まり、前週末の取引で1カ月超ぶりに150円を割り込んだ。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は緩和的政策を維持するとの思惑から米10年債利回りは底堅く推移し、ユーロ・ドルは1.0540ドル台に軟化。一方、日銀の12月利上げ観測による円買いに振れ、ドル・円は149円半ばに下落。週明けアジア市場でドルは値ごろ感から買戻しが強まり、150円台に再浮上した。

この後の海外市場はドル買いと円買いが予想されている。植田日銀総裁の見解を受け、市場は早期利上げを見込み円買い先行の見通し。米トランプ次期政権の関税強化による影響を懸念した円買いも続く。ただ、感謝祭での旺盛な消費を背景にドルに買いが入りやすい。今晩発表の米ISM製造業景況感指数は景気の好不況の節目となる50を下回るものの、前回から改善すれば緩和的な政策を弱める材料になりドル買いを後押しする。

【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・11月製造業PMI改定値(予想:43.2、速報値:43.2)

・18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI改定値(予想:45.2、速報値:45.2)

・18:30 英・11月製造業PMI改定値(予想:48.6、速報値:48.6)

・19:00 ユーロ圏・10月失業率(予想:6.3%、9月:6.3%)

・23:45 米・11月製造業PMI改定値(予想:48.8、速報値:48.8)

・24:00 米・11月ISM製造業景況指数(予想:47.6、10月:46.5)

・24:00 米・10月建設支出(前月比予想:+0.2%、9月:+0.1%)

・05:15 ウォラー米FRB理事基調講演

・06:30 ウィリアムズNY連銀総裁基調講演

《CS》

提供:フィスコ

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