NY株式:NYダウは128ドル安、ハイテクが支える

市況
2024年12月3日 6時36分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は128.65ドル安の44,782.00ドル、ナスダックは185.78ポイント高の19,403.95で取引を終了した。

今週、雇用統計などの重要経済指標発表を控え調整が強まり、寄り付き後、まちまち。ダウは長期金利の上昇や、中東地政学的リスク、フランスの内閣が不信任の公算で崩壊の危機に直面していることなどが警戒され、終日軟調に推移。ナスダックはハイテクが支援し堅調に推移し、過去最高値を更新した。相場はまちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品やメディア・娯楽が上昇した一方、公益事業が下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は自動運転ソフトウエアの更新やアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。サーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は特別委員会による外部精査の結果、不正の証拠がなかったと発表、加えて、新最高財務責任者(CFO)、最高会計責任者、最高コンプライアンス責任者の任命を勧告したため、ナスダック証券取引所の上場廃止を免れるとの見方に上昇。

会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセール(COST)や家庭用品販売会社のウェイフェア(W)は年末商戦での売り上げ増期待に買われた。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)やカーニバル(CCL)はアナリストが良好な業績を期待し、目標株価をそれぞれ引き上げ、上昇。半導体のインテル(INTC)は業績低迷を受けゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が即時退任を発表、ビジネス転換には選択肢が限られるとの警戒感に下落した。

ソフトウエア会社のゼットスケーラー(ZS)は取引終了後に四半期決算を発表。第2四半期の調整後1株当たり利益見通しが市場予想を下回り、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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