精工技研が19年ぶり高値圏浮上、データセンター向け光通信分野での展開に期待膨らむ
精工技研<6834>の上値追い鮮明、一時185円高に買われ5000円大台に乗せた。時価は2006年1月以来約19年ぶりの高値圏に浮上している。光通信用デバイスと自動車部品用金型を収益の2本柱とするが、光学技術と精密加工技術を融合させた同社ならではの商品開発力が注目されている。生成AI市場の急拡大を背景としたデータセンター建設ラッシュでは、同社の光通信用コネクターや検査装置などへの引き合いが活発化している。また、中期的にはデータセンターで使用する電力量の膨大化が課題となっており、光電融合技術分野に期待が高まっている。光電融合とは電気信号を扱う回路と光信号を扱う回路を融合する技術で、具体的にはこれまで電気で行なっていた演算処理を、光を用いた処理に置き換えることで画期的な省電力化を実現する。世界的なデータセンター増設のカギを握る可能性があり、同社も同分野での研究開発を進めている。