株価指数先物【引け後】 日経平均型のインデックス売買が膨らんでくる可能性(訂正)

市況
2024年12月4日 18時25分

大阪12月限

日経225先物 39270 +120 (+0.30%)

TOPIX先物 2741.5 -6.5 (-0.23%)

日経225先物(12月限)は前日比120円高の3万9270円で取引を終了。寄り付きは3万9210円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9240円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。その後ほどなくして3万9420円まで買われたが、節目の3万9500円接近で戻り待ちのショートが意識された。買い一巡後は持ち高調整に伴うロング解消の動きもあり、前場中盤にかけて下落に転じると、前引け時には3万9040円まで売られる場面もみられた。

ただ、3万9000円割れを狙ったショートの動きは乏しく、ランチタイムでの3万9050円~3万9100円処での底固めを経て、後場の取引開始直後にプラス圏を回復した。その後もリバウンド基調を継続し、現物の大引け時には一時3万9390円まで買われる場面もあった。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ水準で始まり、ロングが強まる場面もみられたが、前日の高値水準で上値を抑えられた。その後、+1σ水準を下回ったことで前引けにかけてロングの解消に向かわせたものの、節目の3万9000円接近では押し目狙いのロング対応の動きが強まった。

日経225先物はオプション権利行使価格の3万9000円から3万9500円でのトレードとなり、+1σを挟んでの推移だった。+1σは3万9260円辺りに上昇してきたが、同水準を上回って推移するようだと、節目の3万9500円や+2σの3万9770円辺りを目先的なターゲットとしたトレンド形成が意識されてくるだろう。

また、週間形状では+1σが3万9490円、+2σが4万0440円辺りに位置している。節目の3万9500円をクリアしてくると4万円の大台回復がみえてくるため、ショートカバーが強まりやすいとみられる。

本日の東証プライムの騰落銘柄は、値下がり数が8割近くを占めていた。そのなかでファーストリテイリング <9983> [東証P]が1社で日経平均株価を110円支える形だった。指数インパクトの大きい値がさ株の影響が大きいとはいえ、日経平均型のインデックス売買が膨らんでくるようだと、4万円回復を想定したロングが強まってきそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.32倍に上昇した。一時14.34倍をつけており、200日移動平均線(14.28倍)突破し、14.31倍辺りで推移する25日、75日線を上回ってきた。両線を明確に上放れてくるようだと、10月15日の14.70倍から11月21日につけた14.12倍までのNT倍率の低下に対するリバランスの動きが強まる可能性もあるだろう。

手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6653枚、ソシエテジェネラル証券が1万4107枚、サスケハナ・ホンコンが3928枚、日産証券が3281枚、JPモルガン証券が1855枚、バークレイズ証券が1536枚、ゴールドマン証券が1311枚、モルガンMUFG証券が1278枚、大和証券が958枚、野村証券が887枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9650枚、ソシエテジェネラル証券が1万5528枚、日産証券が4655枚、バークレイズ証券が4309枚、JPモルガン証券が3664枚、みずほ証券が2888枚、モルガンMUFG証券が2742枚、ゴールドマン証券が1944枚、ビーオブエー証券が1909枚、野村証券が1242枚だった。

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