話題株ピックアップ【夕刊】(1):大阪ソーダ、ラウンドワン、KeePer

注目
2024年12月5日 15時43分

■大阪ソーダ <4046>  1,692円  +273 円 (+19.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

大阪ソーダ<4046>が急騰。同社はホームページ上で、4日開催の25年3月期中間期決算・事業計画説明会の資料を公開した。肥満症治療薬の製造に用いるシリカゲルの製造体制について、製薬業界での大規模増設や、インドや中国でのバイオシミラーの開発競争の激化などを背景に、同社の尼崎工場の第2期増強に関して2025年度内の完成に向けて6カ月の工期短縮を検討する姿勢を示した。更に次期増設計画について同年度内に方針を社内決定する予定だと明らかにした。肥満症関連銘柄として位置づけられる同社の成長が前倒しで加速するとの期待を高める形となり、幅広い投資家からの資金が流入したようだ。

■ラウンドワン <4680>  1,225円  +128 円 (+11.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ラウンドワン<4680>が後場一段高。午前11時30分ごろに発表した国内11月度売上高(速報)で、既存店売上高が前年同月比6.1%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポッチャ、その他の各部門で伸長。引き続きコラボキャンペーンが好調で、集客増の効果が見られたという。

■KeePer技研 <6036>  4,560円  +365 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

KeePer技研<6036>が高い。4日取引終了後、キーパーラボ運営事業の月次動向を発表、11月度の既存店売上高は前年同月比9.3%増と2カ月ぶりにプラスに転じた。全社ベースでは同19.5%増と大きく伸びた。これを好感した買いが入った。

■カバー <5253>  2,512円  +121 円 (+5.1%)  本日終値

カバー<5253>が大幅反発。4日の取引終了後、運営する「ホロライブプロダクション」において、事務所全体イベントとなる「hololive SUPER EXPO 2025 Supported By BANDAI」及び「hololive 6th fes.Color Rise Harmony」を25年3月8日、9日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催すると発表しており、好材料視された。同イベントは、Vチューバー事務所「ホロライブプロダクション」の全体イベント。今回のEXPOテーマは「hololive ARCADE」と銘打ち、メンバーと遊んで、競って、協力し、一緒に楽しむホロライブアミューズメント体験をできる展示やステージ、グッズ、フードなど盛りだくさんなコンテンツを用意。また、「ホロライブ」6回目の全体ライブとなる「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」では、「hololive STAGE1~3」に加え、数々のクリエーターとのコラボステージ「CREATORS’STAGE」が実施される。

■マネックスグループ <8698>  1,175円  +43 円 (+3.8%)  本日終値

マネックスグループ<8698>やセレス<3696>といった仮想通貨(暗号資産)関連株は上値追いの展開となっている。日本時間5日午前にビットコイン価格は10万ドルの大台に達した。トランプ次期米大統領のもと、仮想通貨業界の発展に向けて規制が一段と緩和されるとの見方が強まるなか、この日はトランプ氏が米証券取引委員会(SEC)の委員長にポール・アトキンス氏を指名したと伝わった。アトキンス氏のもと、仮想通貨に関する規制緩和がより強力に進められるとの期待感がビットコインなど仮想通貨の価格を更に押し上げたようだ。GMOコインを運営するGMOフィナンシャルホールディングス<7177>や、暗号資産への投資を進めるリミックスポイント<3825>、ビットコインの購入とともに関連メディアの立ち上げを発表しているメタプラネット<3350>が急伸している。

■エクサウィザーズ <4259>  395円  +14 円 (+3.7%)  本日終値

エクサウィザーズ<4259>が大幅高。日本経済新聞電子版がこの日、「人工知能(AI)開発のエクサウィザーズは国内投資ファンドの日本成長投資アライアンス(JGIA、東京・港)と業務提携した」と報じ、これを手掛かり視した買いが入ったようだ。JGIAが投資する企業へのAI導入を支援すると伝えている。

■GMO <9449>  2,728.5円  +86.5 円 (+3.3%)  本日終値

GMOインターネットグループ<9449>が反発。日本経済新聞電子版が5日、「みずほ銀行はGMOインターネットグループの子会社と、2025年4月にも請求書の発行や代金支払いなど企業間の取引をデジタルで完結できるサービスを始める」と報じ、これを材料視した買いがGMOに入ったようだ。みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀は、GMO子会社のGMOペイメントゲートウェイ<3769>やGMOイプシロンと手を組み、カード払いなどに対応した企業間決済システムをつくるという。みずほは自行の口座を持たない企業にもサービスを利用してもらい、法人口座や預金の獲得につなげる方針。みずほとGMOは決済取扱高を3年で1兆円とする計画だ、などと伝えている。

■ブックオフG <9278>  1,500円  +45 円 (+3.1%)  本日終値

ブックオフグループホールディングス<9278>が反発。4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況で、国内ブックオフ事業の既存店売上高が前年同月比5.3%増と46カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。トレーディングカード・ホビー、アパレル、家電・携帯電話、書籍の売り上げが前年を上回った。なお、全店売上高は同5.5%増だった。

■JFEシステムズ <4832>  3,085円  +85 円 (+2.8%)  本日終値

JFEシステムズ<4832>が反発。午後3時ごろ、自社開発のSAPユーザー向け経営分析テンプレート「KPIMart」をリニューアルし、「Microsoft Azure」のクラウドアプリケーションに対応した「SIDEROS KPIMart(シデロス・ケイピーアイマート)」として販売を開始したと発表しており、好材料視された。KPIMartは、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール「SAP BusinessObjects」をベースに、「SAP ERP」のデータ構造を事前定義した経営分析テンプレートとして、09年の販売以来累計120社以上に導入されている製品。今回のリニューアルは、SAPユーザーからの「マルチクラウド利用」や「データ統合」の要望を受けて、「Microsoft Azure」のアーキテクチャで一新し発売したとしている。

■ワールド <3612>  2,380円  +36 円 (+1.5%)  本日終値

ワールド<3612>が6日続伸し連日の年初来高値となった。4日の取引終了後に発表した11月度の国内小売事業の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比4.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温が平年並みに低下したことを背景に、暖かいニットや防寒アウターなどの冬質商材の稼働が活発になったほか、月後半にコートも加勢したことが店舗販路の既存店売上高を伸長させた。また、EC販路では、外部主要ECモールの施策参加で過去最高の売り上げを記録したほか、月後半のブラックフライデー施策にて重衣料が高稼働となり、EC売り上げを押し上げた。

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