株価指数先物【引け後】 押し目狙いのロングで+2σ突破を狙ったスタンス

市況
2024年12月5日 18時21分

大阪12月限

日経225先物 39390 +120 (+0.30%)

TOPIX先物 2739.5 -2.0 (-0.07%)

日経225先物(12月限)は前日比120円高の3万9390円で取引を終了。寄り付きは3万9600円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9625円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。ただし、3万9680円まで買われたが、その後は利益確定に伴うロング解消の動きが優勢となった。前場中盤にかけて3万9420円まで軟化し、3万9450円~3万9500円処での底固めを経て、前場終盤には3万9590円と寄り付き水準まで戻した。しかし、ロングの動きは強まらず、ランチタイムで3万9440円辺りまで軟化すると、後場終盤にかけて一時3万9320円まで上げ幅を縮めた。

日経225先物は上げ幅を縮めたものの、プラス圏をキープしているほか、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9260円)が支持線として機能する形だった。結局は+1σと+2σ(3万9760円)でのレンジ内での推移であるため、下値切り上げのトレンドは継続している。+1σ水準での底堅さがみられるなか、節目の3万9500円を捉えてくる局面では、再び+2σ突破を狙ったスタンスに向かわせよう。

週間形状では+1σが節目の3万9500円辺りに位置しているため、明日の終値で同水準を明確に上放れてくるかが注目される。週末には11月の米雇用統計の発表を控えているため、積極的なロングは入りにくいと考えられるが、ここを突破してくるとショートカバーが強まりやすいとみておきたい。

また、米雇用統計の結果待ちで商いは膨らみにくいだろうが、前日の米国では予想を下回ったADP雇用統計やISM非製造業景況指数を受けて、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まっていた。米主要指数が最高値を更新するなかで地合いは良好であり、強いトレンドを継続するとの見方から、東京市場でも弱含む場面では、押し目狙いのロングでの対応に向かわせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。14.31倍辺りで推移する25日、75日移動平均線を上回って始まり、一時14.41倍を付けている。抵抗線を明確に突破したことでNTロングでのスプレッド狙いに向かわせやすいだろう。週間形状では13週線が14.37倍で推移しており、同線を上回ってくると、10月15日の14.70倍から11月21日につけた14.12倍に対するNTショートを巻き戻す動きが強まる可能性が意識されよう。

手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5469枚、ソシエテジェネラル証券が1万1002枚、サスケハナ・ホンコンが3744枚、みずほ証券が3640枚、日産証券が3365枚、ゴールドマン証券が2503枚、JPモルガン証券が2338枚、バークレイズ証券が1919枚、野村証券が1223枚、モルガンMUFG証券が1193枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1684枚、ソシエテジェネラル証券が1万6637枚、日産証券が7996枚、みずほ証券が6794枚、バークレイズ証券が6370枚、ゴールドマン証券が4914枚、野村証券が4343枚、JPモルガン証券が3582枚、モルガンMUFG証券が3069枚、ビーオブエー証券が2967枚だった。

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