概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日ぶりに反発、連日の大幅安を受けた反動から買い戻しが優勢
【ブラジル】ボベスパ指数 126087.02 +1.40%
5日のブラジル株式市場は反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1770.56ポイント高(+1.40%)の127857.58で引けた。日中の取引レンジは126,087.09-127,989.06となった。
買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。通貨レアル高の進行がブラジル株の支援材料。また、欧州株高も買い安心感を与えた。一方、米雇用統計の発表を控え、慎重ムードが強まった。また、米長期金利の上昇なども懸念材料となった。
【ロシア】MOEX指数 2,510.83 +1.00%
5日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比24.83ポイント高(+1.00%)の2,510.83となった。日中の取引レンジは2,438.84-2,525.45となった。
軟調な展開が続いた後は終盤プラス圏を回復した。連日の大幅安を受けた反動から買い戻しが優勢となった。また、通貨ルーブル安の進行も輸出銘柄の物色手掛かりとなった。一方、米雇用統計の発表などを控え、積極的に上値を追う展開は見られなかった。
【インド】SENSEX指数 81765.86 +1.00%
5日のインドSENSEX指数は5日続伸。前日比809.53ポイント高(+1.00%)の81765.86、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同240.95ポイント高(+0.98%)の24708.40で取引を終えた。
前半は弱含みの展開を示したが、その後は買い戻された。成長予想の上方修正も好感された。経済協力開発機構(OECD)は最新リポートで、2024年度のインドの成長予想を5月に予想した6.6%から6.8%に引き上げた。堅調な投資伸びや農業部門の生産高の増加などが挙げられた。また、政府が内陸水路の整備に総工費の35%の補助金を拠出する計画を示したことも、対象セクターの物色手掛かりとなった。
【中国本土】上海総合指数 3368.86 +0.13%
5日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比4.21ポイント高(+0.13%)の3368.86ポイントと反発した。
市場支援スタンスが相場を支える流れ。上場企業の自社株買いを支援するために導入された融資制度について、中国当局が見直しを行ったもよう――と伝わった。報道によれば、同融資制度について、金融機関による同融資の上限をこれまでの70%から90%に引き上げる。株価の上昇要因となるため、投資家の投資意欲も向上すると期待された。また、中国当局は金融・財政政策を強めるとの期待も根強い。金融政策では、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測も流れている。
《CS》