ダウ先物、米雇用統計を受けプラス圏に浮上 12月の利下げ期待を強化=米国株

市況
2024年12月6日 22時49分

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:39)(日本時間22:39)

ダウ先物 44939(+72.00 +0.16%)

S&P500 6100.50(+11.75 +0.19%)

ナスダック100先物 21528.25(+55.00 +0.26%)

きょうの米株価指数先物市場はダウ先物、S&P500、ナスダック100ともプラス圏で推移。日本時間22時半に発表された11月の米雇用統計を受けてプラス圏に浮上している。

米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が22.7万人増と、ノイズが大きかった前回からは大幅に反転した。ただ、概ね想定範囲内であったことや、FRBがより気にしているとされる失業率が4.2%に上昇している。

今回の結果から、12月FOMCでの0.25%ポイントの利下げ期待は強化されているが、来年以降についてはなお確証が掴めないといったところのようだ。市場では、来年の早い段階で利下げが一旦停止されるとの見方も出ている。CMEのフェドウォッチでは88%の確率で0.25%ポイントの利下げを織り込んでいるが、1月については据え置きの可能性を高めている。

パウエルFRB議長が今週の講演で「米経済は慎重に利下げを行うのに十分なほど堅調だ」と述べていたが、今回の米雇用統計はそれを裏付ける内容ではあった。

HPエンタープライズ<HPE>が決算を受け時間外で上昇。AI関連で注目されているサーバー部門は、予想こそ下回ったものの32%の増収となったほか、ほぼ予想と一致したものの、AIサーバーの売上は15億ドルとなった。

ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が決算を受け時間外で上昇。既存店売上高が米州は予想以上の減収だったものの、中国を始め海外は好調だった。

美容製品販売のアルタ・ビューティ<ULTA>が決算を受け時間外で上昇。既存店売上高が予想外の増収となったほか、通期のガイダンスでも既存店売上高を始め、全体的に上方修正した。今回の決算は上半期からの好転を示唆した。

ソフトウエア開発のサムサーラ<IOT>が決算を受け時間外で下落。1株利益、売上高とも予想を上回り、通期のガイダンスも上方修正した。好調な決算ではあったものの、事前の投資家の期待値が高く物足りなかったようだ。

◆米雇用統計

*非農業部門雇用者数(NFP)(11月)22:30

結果 22.7万人

予想 22.0万人 前回 3.6万人(1.2万人から修正)

*失業率(11月)21:30

結果 4.2%

予想 4.1% 前回 4.1%

*平均時給(11月)21:30

結果 0.4%

予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)

結果 4.0%

予想 3.9% 前回 4.0%(前年比)

(NY時間08:49)(日本時間22:49)時間外

HPエンタープライズ<HPE> 22.27(+0.62 +2.86%)

ルルレモン<LULU> 375.00(+30.19 +8.76%)

アルタ・ビューティ<ULTA> 433.04(+40.17 +10.22%)

サムサーラ<IOT> 50.14(-4.99 -9.05%)

アップル<AAPL> 242.97(-0.07 -0.03%)

マイクロソフト<MSFT> 444.40(+1.78 +0.40%)

アマゾン<AMZN> 221.70(+1.15 +0.52%)

アルファベット<GOOG> 174.18(-0.13 -0.07%)

テスラ<TSLA> 377.75(+8.26 +2.24%)

メタ<META> 608.23(-0.70 -0.11%)

エヌビディア<NVDA> 144.65(-0.41 -0.28%)

AMD<AMD> 141.76(+0.40 +0.28%)

イーライリリー<LLY> 826.21(+0.59 +0.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.