HPエンタープライズが決算受け上昇 AIサーバー好調=米国株個別
(NY時間09:34)(日本時間23:34)
HPエンタープライズ<HPE> 23.27(+1.62 +7.46%)
HPエンタープライズ<HPE>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。AI関連で注目されているサーバー部門は、予想こそ下回ったものの32%の増収となり、ほぼ予想と一致したものの、AIサーバーの売上は15億ドルとなった。
ただ、第1四半期のガイダンスでは1株利益の見通しは予想を上回ったものの、売上高については予想を下回る見通しを示している。
アナリストは「15億ドルのAIサーバーの売上は投資家の期待値とほぼ一致したが、これは一部、スパコンのEL・Capitanの売上認識が要因となっている」と指摘。
また、別のアナリストは「セグメント別の業績はまちまちだったが、主要事業全体における需要改善を覆い隠すものではない。ストレージとAIプライベートクラウドが牽引するハイブリッドクラウドの強さが上振れ要因となった一方、サーバーとストレージはほぼ予想通りだった」との見解も示されている。
なお、配当は1株0.13ドルを維持。ジュニパーネットワークスの買収については、2025年初頭に完了する見通しだが、米司法省と協力中で、同省は取引を来年に見直す予定だとしている。
(8-10月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.58ドル(予想:0.56ドル)
・売上高:84.6億ドル 15%増(予想:82.6億ドル)
サーバー:47.1億ドル 32%増(予想:47.6億ドル)
ハイブリッドクラウド:15.8億ドル(予想:13.3億ドル)
インテリジェントエッジ:11.2億ドル(予想:11.5億ドル)
金融サービス:8.93億ドル(予想:8.95億ドル)
企業投資・その他:2.62億ドル(予想:2.645億ドル)
・粗利益率(調整後):30.9%(予想:31.1%)
・営業利益率(調整後):11.1%(予想:10.8%)
・FCF:15億ドル(予想:10.9億ドル)
(11-1月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.47~0.52ドル(予想:0.48ドル)
・売上高:10数%増(予想:15%増)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース