豪ドル週間見通し:■底堅い展開か、豪政策金利は据え置きの公算
■軟調推移、成長減速で豪ドル売り強まる
今週の豪ドル・円は弱含み。12月3日に韓国で非常戒厳が宣布され、リスク回避の円買いが急速に広がった。韓国国会で戒厳解除を求める決議案が可決され、円買いは後退した。しかしながら、4日発表の7-9月期国内総生産(GDP)成長率は市場予想を下回ったことから、週後半はリスク回避の豪ドル売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:95円52銭-97円99銭。
■底堅い展開か、豪政策金利は据え置きの公算
来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)理事会が注目される。政策金利は9会合連続で据え置きとなる公算だが、「基調的インフレ率はなお高過ぎる」との見解は維持されるとみられ、政策金利が長期間据え置きとなる可能性が浮上した場合は豪ドルの下支えになる。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・10日:豪準備銀行が政策金利発表(4.35%に据え置き予想)
・12日:11月雇用統計(10月:失業率4.1%、雇用者数+1.59万人)
予想レンジ:95円50銭-98円50銭
《FA》