外為サマリー:一時149円70銭近辺まで軟化、米利下げ観測が重荷
9日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=149円84銭前後と前週末6日の午後5時時点に比べ25銭程度のドル安・円高。ユーロは1ユーロ=158円23銭前後と同62銭程度のユーロ安・円高で推移している。
6日発表の米11月雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比で22万7000人増加し、市場予想を上回って着地したほか、10月分は上方改定された。一方で、失業率は前月比0.1ポイント上昇の4.2%となった。公表後、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月中に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの見方が広がった。前週末の海外市場でドルが売られた流れを引き継ぐ形となり、ドル円相場は9日の東京時間に入り一時149円70銭近辺まで軟化する場面があった。もっとも、日本国内では日銀が今月開催する金融政策決定会合で追加利上げを見送るとの観測が台頭した状況にあって、一方的に持ち高を傾ける姿勢は限られている。
ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0560ドル前後と同0.0024ドル前後のユーロ安・ドル高で推移している。