EV2社が大幅高 アナリストの強気コメントや新型車の生産開始の報=米国株個別
(NY時間12:29)(日本時間02:29)
リビアン<RIVN> 14.75(+1.75 +13.42%)
ルーシッド<LCID> 2.61(+0.31 +13.29%)
リビアン<RIVN>、ルーシッド<LCID>の電気自動車(EV)2社が大幅高となっている。アナリストの強気なコメントと新型車の生産開始のニュースが伝わった。
アナリストは「リビアンは今後10年間に渡る巨大な市場機会において、大きな市場シェアを獲得する好位置につけている」と評した。投資判断は「買い」、目標株価は18ドルとしている。来年には米国でのEV生産が改善し、2026年から2027年には平均販売価格の低下と充電インフラの整備により、同社はさらに加速が予想されるという。さらに、EV新興企業の中で、アマゾン<AMZN>やフォルクスワーゲン<VW>との契約、評価の高い車両、今期の粗利益の増加見通しから、リビアンは特に有利な立場にあるとも付け加えた。
一方、ルーシッドは先週、アリゾナ州の工場で同社のSUV「グラビティ」の生産が開始されたと発表し、株価も上昇していたが、その流れを引き継いでいる。「グラビティ」と2026年に発売予定の中型SUVが、同社が大量生産のEV市場に参入し、そのスケールメリットを向上させ、キャッシュフローを黒字にできるかどうかを示すことになるとの指摘も出ている。しかし、テスラ、ドイツメーカー、キャデラックの新型エスカレードIQなど、多くの競合相手と戦わなければならないという。
【企業概要】
*リビアン
電気自動車(EV)と付属品を設計・開発・製造し、一般消費者及び商業市場の顧客に直接販売する。車両テクノロジープラットフォーム、クラウドアーキテクチャ、製品開発とオペレーション、製品、サービスで構成されるエコシステムを構築し、電動ピックアップトラックや電動SUVの開発・生産に注力する。
*ルーシッド
電気自動車(EV)・EVパワートレイン・バッテリーシステムを設計・製造する。車両用の独自のソフトウェアを社内で設計・開発し、米国・カナダ・欧州・中東の顧客に向けに、独自の小売店およびサービス拠点、消費者への直販オンライン、小売販売を通じて販売する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース