ボーイング、ワシントン州内で４００人近くを解雇＝米国株個別

（NY時間15:03）（日本時間05:03）

ボーイング<BA>　158.24（+4.31　+2.80%）

本日はボーイング<BA>が買い戻されており、ダウ平均を下支えしている。特段の材料は出ていないが、同社はワシントン州内の複数の事業所で４００人近くの従業員を解雇したと、同州の雇用安定局が発表した。

今回の解雇は１０月に発表された大規模な人員削減の一環であり、レイオフや欠員補充の回避により、同社の世界的な従業員数の約１０％にあたる１万７０００人の社員に影響が及ぶ見通し。

同社は、米西海岸の３万３０００人以上の労働者による数週間に渡るストライキで大半の民間ジェット機の生産が停止していたが、最も売れ行きの良い７３７ＭＡＸの生産を再開しようとしている。

これに対して同社は以前の声明を引用し、「財務上の現実とより焦点を絞った優先事項」に沿って人員調整を行っていると述べた。

同社は１１月、２４３億ドルの株式発行による増資を完了。これは財務基盤を強化し、投資適格の信用格付けを維持するための措置。

１１月に発表された同様の通知では、ワシントン州、オレゴン州、サウスカロライナ州、ミズーリ州で２５００人以上の従業員を解雇する予定だと発表した。ワシントン州は同社最大の従業員数を抱える州であり、同社のジェット機のほとんどが製造されている州でもある。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース