学情---24年10月期は2ケタ増収増益、期末配当金の増配を発表
学情 <2301>は9日、2024年10月期決算を発表した。売上高が前期比22.2%増の107.30億円、営業利益が同15.0%増の26.56億円、経常利益が同19.1%増の30.53億円、当期純利益が同27.2%増の22.29億円となった。
当年度における就職情報事業全体の売上高は前期比22.6%増の104.54億円となった。基幹Webメディア「Re就活」では、企業のリアル(雰囲気や社員の声)を伝える動画や、ChatGPTで自己PRの作成をサポートする「スマートPRアシスタント」機能を投入するなど、「情報の受け取りやすさ」「使いやすさ」を更に向上させている。また、7月には新TV-CMを放映し、「転職するも転職しないもどちらも前に進んでいる」というメッセージを発信している。一人ひとりの価値観・仕事への向き合い方を、尊重・応援するメッセージが、20代から支持されている。その結果、「Re就活」の売上高は同34.1%増の25.26億円となった。また、基幹Webメディア「Re就活」の登録者数・応募者数の増加は、合同企業セミナー「転職博」や、エージェントサービス「Re就活エージェント」、ITエンジニア経験者向け転職サービス「Re就活テック」の利用者の増加に波及している。「Re就活エージェント」に関しては、賃上基調が影響し、求職者がより良い条件を求め、内定承諾の意思決定に時間がかかるといった状況もあったものの、売上高は同21.2%増の7.75億円となった。新卒採用市場では、早期化の傾向が強まり、企業はインターンシップ、オープン・カンパニーの広報活動に注力している。そのような中、同社では企業のインターンシップ広報を支援する「あさがくナビ2026 インターンシップ&キャリア」の売上高が伸長した。この結果、「あさがくナビ」の売上高は同18.6%増の20.72億円となった。「イベント(転職博・就職博など)」に関しては、リアルイベントで直接面談したいというニーズの拡大が続いている。インターンシップ広報イベント「キャリアデザインフォーラム」を新学年へ向けていち早く開催したことにより、新卒採用市場における同社の存在感を更に高めることになった。インターンシップ期対象と転職対象のイベントで順調に販売ブース数が伸長した結果、イベントの売上高は同21.8%増の31.79億円となった。
2025年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比14.6%増の123.00億円、営業利益が同12.9%増の30.00億円、経常利益が同4.8%増の32.00億円、当期純利益が同3.1%増の23.00億円を見込んでいる。
また、2024年10月期の業績が好調であったことから、2024年10月31日を基準日とする期末配当金については、直近予想1株当たり配当金26.00円より13.00円増配の39.00円(これにより年間配当金は65.00円、配当性向40.4%)とすることを発表した。
《ST》