ダウ先物が下落 次の材料待ち アルファベットが時間外で上昇=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:48)(日本時間22:48)
ダウ先物 44386(-93.00 -0.21%)
S&P500 6066.50(+0.75 +0.01%)
ナスダック100先物 21504.75(+21.00 +0.10%)
きょうの米株価指数先物市場はダウ先物は下落している一方、S&P500、ナスダック100はプラス圏での推移となっている。ナスダック100についてはアルファベット<GOOG>の時間外での上昇が指数先物をサポートしている模様。傘下のグーグルの量子コンピューターが、スーパーコンピューターならおよそ10の25乗年かかる計算をわずか5分で完了することができると述べていた。
ただ、全体的にトランプトレードやクリスマスラリーを期待した買いも落ち着いており、次の手掛かり材料を探っている。米株式市場は2019年以来の最高の年で終えようとしているが、ここ数週間の高値更新を経て上昇ペースは鈍化しているようだ。
明日は米消費者物価指数(CPI)が発表されるが、それが来週のFOMCでの0.25%ポイントの利下げを裏付けるか注目している。市場は前回よりは若干高めの数字を予想しているが、これが上振れるようであれば、利下げは見送られる可能性も浮上すると見ている。ただ、可能性としては薄いとも見ているようだ。
エコノミストからは、「市場は年末に向けて勢いを失っているようで、参加者は何らかの新たなきっかけを待っている。今後のインフレ指標は、比較的堅調な米雇用統計でも、さらなる利下げ期待を裏切ることはない」と指摘も出ていた。
短期金融市場では、追加利下げの可能性を80%超で見込んでいる。
オラクル<ORCL>が決算を受け時間外で下落。クラウド事業の売上高が予想に若干届かなかったことが嫌気されている模様。同社株はクラウド事業への期待から過去最高値を更新していたが、今回の結果は投資家を落胆させたようだ。
航空株が時間外で上昇。業界最大のロビー団体である国際航空運送協会(IATA)が、2025年の世界の航空業界は過去最高の52億人の乗客数により、366億ドルの利益を上げると年次予測で発表した。また、アメリカン航空<AAL>はアナリストの投資判断引き上げが伝わっている。
高級住宅建設のトール・ブラザーズ<TOL>が決算を受け時間外で下落。ガイダンスで第1四半期の引き渡し戸数や住宅粗利益率が予想を下回ったことが嫌気されている模様。
(NY時間08:58)(日本時間22:58)時間外
デルタ航空<DAL> 63.17(+0.91 +1.46%)
ユナイテッド航空<UAL> 97.63(+1.61 +1.68%)
アメリカン航空<AAL> 17.89(+0.73 +4.25%)
サウスウエスト航空<LUV> 34.30(+0.40 +1.18%)
オラクル<ORCL> 177.12(-13.33 -7.00%)
トール・ブラザーズ<TOL> 150.20(-6.27 -4.01%)
アップル<AAPL> 247.29(+0.54 +0.22%)
マイクロソフト<MSFT> 442.53(-3.49 -0.78%)
アマゾン<AMZN> 225.75(-0.34 -0.15%)
アルファベット<GOOG> 183.89(+6.79 +3.83%)
テスラ<TSLA> 391.46(+1.67 +0.43%)
メタ<META> 617.20(+3.63 +0.59%)
エヌビディア<NVDA> 138.72(-0.09 -0.06%)
AMD<AMD> 131.56(+0.69 +0.53%)
イーライリリー<LLY> 812.74(+9.16 +1.14%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース