ＧＥベルノバが上昇　長期ガイダンスにポジティブな反応＝米国株個別

（NY時間10:52）（日本時間00:52）

ＧＥベルノバ<GEV>　347.22（+19.83　+6.06%）

電力システムのＧＥベルノバ<GEV>が上昇。前日引け後に長期ガイダンスを公表し、２４年度の通期売上高見通しが予想を下回ったほか、２５年度についても予想を下回る売上高見通しを示した。

株価は時間外でネガティブな反応を見せていたものの、通常取引に入って買いが強まっている。アナリストからは、風力発電事業は引き続き重石となっているものの、２０２８年は強力なガイダンスが示されたと述べている。株価が調整する局面があれば、投資する絶好の機会となるだろうとも指摘した。上振れ余地はまだあるとも述べている。

なお、同社は事業分割後初めて、１株０．２５ドルの四半期配当を発表したほか、６０億ドルの自社株買いプログラムも承認した。

（通期見通し）

・売上高：340～350億ドル（予想：350.5億ドル）

・調整後FCF：13～17億ドル（予想：16.7億ドル）

・調整後EBITDAマージン：5.5～6.0％（予想：5.7％）

（２５年度通期見通し）

・売上高：360～370億ドル（予想：372.4億ドル）

・調整後FCF：20～25億ドル（予想：17.9億ドル）

・調整後EBITDAマージン：1桁台後半（従来：1桁台前半）（予想：8.9％）

（２８年までの目標）

・売上高：約450億ドル

・EBITDAマージン（調整後）：14％（従来：10％）

・FCF転換率（調整後）：約100％（従来：90～110％）

【企業概要】

OECD諸国をはじめ世界各国で、陸上・洋上風力や水力を含む、より信頼性が高く持続可能な電力システムを構築し、発電・送電・調整・変換・貯蔵を行う製品とサービスを提供する。電化と脱炭素化、需要増への対応、排出量の抑制・削減を通じたエネルギー転換の推進など、顧客の具体的な取り組みを支援する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース