巴工業が5連騰で4000円台に乗せる、連続最高益更新計画を好感
巴工業<6309>が5連騰。4000円の大台に乗せた。同社は11日の取引終了後、24年10月期の連結決算発表にあわせ、25年10月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比9.4%増の570億円、経常利益は同4.7%増の50億円、最終利益は同0.1%増の36億2000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、前期の期末配当を従来の予想から19円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比1円増配の146円に設定しており、これらを好感した買いが入ったようだ。
機械製造販売事業では成長が見込まれるインドで化学工業市場向けの販売拡大を目指すほか、米州市場の深耕や東南アジアでの営業力強化も図る方針。未利用熱をターゲットにバイナリー発電装置も販売する。化学工業製品販売事業でも東南アジアでのビジネスの拡大に注力するほか、インド市場において耐火物向け商材を中心に開拓に取り組む方針。パワー半導体向け商材の更なる拡販に向け体制を強化し、環境対応型商品開発も進める。24年10月期の売上高は前の期比5.0%増の521億1900万円、経常利益は同16.0%増の47億7500万円、最終利益は同32.3%増の36億1600万円だった。