NY為替:米11月PPI加速で長期金利上昇、ドル続伸
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円81銭まで下落後、152円69銭まで上昇し、152円68銭で引けた。米11月生産者物価指数の伸びが予想外に加速したが、同時に、先週分新規失業保険申請件数が予想外に前週から増加したため労働市場減速懸念に一時ドル売りが優勢となった。その後、インフレ上昇に加え、トランプ次期米大統領がニューヨーク証券取引所(NYSE)での演説やインタビューで減税策を再表明するなど、強い成長を公約したことや米30年債入札の低調な結果を受けて、長期金利の上昇に伴いドル買いが再開した。日銀の追加利上げ先送り観測を受けた円売りも強まった
ユーロ・ドルは1.0520ドルまで強含んだのち、1.0464ドルまで下落し、1.0466ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で予想通り0.25%の追加利下げを決定。成長やインフレ見通しを下方修正したほか、ラガルド総裁が成長の下方リスクを警告、会合では0.5%利下げの検討の意見も出たことが明らかになるハト派利下げを受けてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は159円12銭まで下落後、160円20銭まで上昇。日銀が追加利上げ3月以降の観測も浮上し円売りが下支えとなった。ポンド・ドルは1.2742ドルから1.2667ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8867フランから0.8928フランまで上昇した。
《MK》