概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反落、成長予想の下方修正が足かせに

市況
2024年12月13日 10時02分

【ブラジル】ボベスパ指数 126042.21 -2.74%

12日のブラジル株式市場は4日ぶりに反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比3551.10ポイント安(-2.74%)の126042.21で引けた。日中の取引レンジは125,828.56-129,587.08となった。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。予想以上の利上げが圧迫材料。ブラジル中央銀行はきょう12日日本時間未明、政策金利であるセリック金利を年11.25%から12.25%に引き上げると決定。市場予想は12.00%までの利上げだった。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かりとなった。一方、経済指標の改善が指数をサポート。10月の小売売上高の増加率は6.5%となり、前月の2.3%と予想の4.8%を上回った。

【ロシア】MOEX指数 2492.63 -0.79%

12日のロシア株式市場は3日続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比19.91ポイント安(-0.79%)の2492.63となった。日中の取引レンジは2,488.08-2,548.06となった。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かり。また、インフレ率の加速も嫌気された。11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は8.88%となり、前月の8.54%を上回った。ほかに、7-9月期の国内総生産(GDP、速報)が今週末に発表される予定となり、慎重ムードが強まった。

【インド】SENSEX指数 81289.96 -0.29%

12日のインドSENSEX指数は小反落。前日比236.18ポイント安(-0.29%)の81289.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同93.10ポイント安(-0.38%)の24548.70で取引を終えた。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。成長予想の下方修正が足かせに。アジア開発銀行(ADB)は最新リポートで、2024年度のインドの成長予想これまでの7.0%から6.5%に引き下げた。7-9月期の国内総生産(GDP)成長率が予想以上に鈍化したことや、公共投資の伸び鈍化や食品価格の高騰などが挙げられた。また、10月の鉱工業生産などがきょう取引終了後に発表されるため、慎重ムードも強まった。

【中国本土】上海総合指数 3461.50 +0.85%

12日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比29.01ポイント高(+0.85%)の3461.50ポイントと3日続伸した。11月11日以来、約1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。

前日までの好地合いを次ぐ流れ。追加経済対策に対する期待が相場を押し上げている。翌年の経済政策方針を決定する「中央経済工作会議」は、きょう12日に閉幕するもようだ。会議の終了後には、国営メディアがその内容を報じるのが通例となる。それに先立ち9日に開催された中央政治局会議では、「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」を来年実施する方針が確認された。資金流入の期待も高まる。「中国版iDeCo」と呼ばれる個人養老金制度について、実施範囲が今月15日付で全国に拡大されると伝わった(これまでは北京、上海、深セン、広州など36のモデル都市で実施)。指数は上げ幅を徐々に広げている。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.