外為サマリー:一時153円00銭台に上伸、米金利の先高観からドル買い優勢
13日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=152円90銭前後と前日の午後5時時点に比べて30銭強のドル高・円安となっている。
日銀が朝方発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)がプラス14と前回9月調査(プラス13)から小幅改善した。ただ、18~19日に開かれる日銀金融政策決定会合での利上げ見送りとの観測を変えるまでには至らず、為替市場は円売りで反応。また、きょうは週末の実質ゴトー日(5のつく日と10のつく日)で国内輸入企業など実需筋のドル買い需要が意識されやすいこともドル円相場を押し上げる方向に働いた。仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)通過後は伸び悩む場面もあったが、米インフレ圧力の根強さを背景とした米金利の先高観がドルを後押し。日米金利差が大きく開いた状態が当面続くとの見方からドル買い・円売りが入りやすく、ドル円相場は午後1時30分ごろに一時153円08銭と約2週間ぶりのドル高・円安水準をつけた。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0465ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円01銭前後と同45銭程度のユーロ安・円高で推移している。