欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米インフレ再加速でドル買い地合い継続

通貨
2024年12月13日 17時25分

13日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米インフレ再加速を受け、ドル買い地合いは継続の見通し。足元の欧州通貨売りもドルを支える。また、日銀の利上げ期待後退で円売りが続けば、ドルは153円台定着の可能性もあろう。

欧州中銀(ECB)は前日の理事会で追加利下げを決定。今後の政策については方針を示さなかったものの、域内経済の不透明感でユーロ売り先行。一方、米生産者物価指数(PPI)は伸びが拡大しインフレ再加速を示すとドル買いに振れ、ユーロ・ドルは1.04ドル台半ばに軟化、ドル・円は152円半ばに浮上した。本日アジア市場で日経平均株価は弱含んだが、ドル買い地合いは継続し、ドル・円は153円付近に浮上した。

この後の海外市場は今週の米インフレ指標を消化。来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げは織り込まれたが、当局者による金利見通しで緩和ペースを弱めるとの見方からドル高に振れやすい。また、欧州通貨売りもドルの押し上げ要因に。一方、日銀は年内の追加利上げを急がない方針とみられ、円売り地合いは継続の見通し。ドル・円はドル買いと円売りで水準を切り上げ、153円台定着を見極める展開とみる。

【今日の欧米市場の予定】

・19:00 ユーロ圏・10月鉱工業生産(前月比予想:0.0%、9月:-2.0%)

・22:30 米・11月輸入物価指数(前月比予想:-0.2%、10月:+0.3%)

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.