株価指数先物【引け後】 SQ値と+1σ水準での攻防に

市況
2024年12月16日 18時33分

大阪3月限

日経225先物 39460 -10 (-0.02%)

TOPIX先物 2742.0 -5.5 (-0.20%)

日経225先物(3月限)は前日比10円安の3万9460円で取引を終了。寄り付きは3万9610円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9570円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。直後に付けた3万9690円を高値に軟化し、前場中盤にかけて3万9450円と下落に転じる場面もみられた。売り一巡後は前場終盤にかけて3万9500円を上回って推移した。

ランチタイムで再び軟化すると、後場の取引開始直後には一時3万9370円まで売られた。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9340円)を支持線として下げ止まり、中盤以降は3万9390円~3万9480円辺りで保ち合いを継続。12月のSQ値(3万9434.85円)水準での推移が続いた。

日経平均株価は後場に入り3万9371円まで売られたが、+1σ水準での底堅さがみられており、終値ではSQ値を上回っている。日経225先物は+1σと+2σとのレンジ内で推移するなか、レンジ下限での値動きが目立ったが、+1σ割れを狙ったショートは限られ、積極的な売買は手控えられていた。

引き続き、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとするムードが漂い、ロングは限られており、ショートも仕掛けづらくさせている。SQ値や+1σ水準での底堅さが意識されるなか、同水準を下回ってくる局面では押し目待ち狙いのロング対応とみておきたい。

また、週足のボリンジャーバンドにおいても、+1σ(3万9500円)を挟んでの推移となった。バンドが収斂するなか、先週は+2σを捉える場面もみられた。+1σを明確に割り込んでくるようだと、中心値(13週移動平均線)が位置する3万8900円辺りが射程に入ってくる可能性はあるが、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で14.39倍に上昇した。一時14.42倍まで上昇する場面もみられた。下値は75日(14.32倍)が支持線として意識されている。米ハイテク株高の流れを受けてアドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型を下支えした。一方で、ファーストリテイリング <9983> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]の弱い値動きが重荷となったが、方向性としては75日線を支持線にNTロングを意識したスタンスに向かいそうだ。

手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万0266枚、ソシエテジェネラル証券が7844枚、サスケハナ・ホンコンが2358枚、バークレイズ証券が1384枚、日産証券が1039枚、JPモルガン証券が887枚、SBI証券が869枚、ドイツ証券が801枚、楽天証券が679枚、ゴールドマン証券が586枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万2338枚、ソシエテジェネラル証券が1万1029枚、バークレイズ証券が3992枚、JPモルガン証券が3605枚、ゴールドマン証券が1359枚、モルガンMUFG証券が1282枚、みずほ証券が1113枚、ビーオブエー証券が669枚、日産証券が651枚、野村証券が508枚だった。

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