ダウ先物が上昇 今週はFOMCの結果発表=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:38)(日本時間22:38)
ダウ先物 44408(+71.00 +0.16%)
S&P500 6145.75(+20.00 +0.33%)
ナスダック100先物 22206.50(+124.50 +0.56%)
きょうの米株価指数先物市場でダウ先物は上昇。ダウ平均は先週末までで7日続落の一方、ナスダックは上昇している。トランプ氏が11月の大統領選で勝利して以降、米株式市場は幅広い銘柄に物色の矛先が広がっていたが、ここ数日は従来のIT・ハイテク株中心の動きに戻っている。
一部からは「幅広い買いは少しずつ消えつつあるようで、物色は一部の銘柄に集中している。それがいつまで続くかはわからないが、少なくとも年末まではこの傾向が続く可能性がある」との声も聞かれた。
今週は18日に年内最後のFOMCの結果が発表され最注目となるが、週前半はその結果待ちの雰囲気が広まりそうだ。市場では、米雇用統計で失業率が4.2%に上昇していたこともあり、0.25%ポイントの利下げを確実視している。
一方、11月の米消費者物価指数(CPI)は予想以上ではなかったもののインフレの粘着性が示されていた中で、市場は来年のヒントを探っている。今回のFOMCは政策委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、来年のFRBは潜在的なインフレ再上昇のリスクを懸念する可能性があり、1月または3月に利下げを一旦止める可能性があるとの見方も出ている。
短期金融市場では来年の利下げ期待の織り込みを、5月か6月に1回、その後は来年末までにあと1回の計2回に留めている状況。ドット・プロットが来年の見通しをどう示すか注目される。
仮想通貨関連のマイクロストラテジー<MSTR>が時間外で続伸。ビットコインが最高値更新を続けており、本日は仮想通貨関連株が上昇している。それに加えて同社に関しては、ナスダック100の採用銘柄に組み入れられると発表された。
AIサーバーのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が大幅安。先週末引け後に財務基盤強化のため、金融機関のエバコアの支援で資金調達に取り組んでいると伝わった。
高級アパレルブランドを手掛けるカプリ<CPRI>が上昇。同社が金融機関と協力して同社のヴェルサーチとジミー・チュウのブランドの買い手を見つけようとしているとファッションサイトの「ウィメンズ・ウェア・ダイアリー」で報じられたことが買い手掛かり。
ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は100ドル。
ハネウェル<HON>が時間外で上昇。同社の取締役会が航空宇宙事業の分離の可能性を含む追加の戦略的代替案を継続的に検討していると発表した。
(NY時間08:48)(日本時間22:48)時間外
マイクロストラテジー<MSTR> 425.48(+16.81 +4.11%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 32.33(-4.12 -11.30%)
カプリ<CPRI> 22.36(+1.00 +4.68%)
オクタ<OKTA> 84.35(+2.36 +2.88%)
ハネウェル<HON> 232.49(+4.87 +2.14%)
アップル<AAPL> 248.19(+0.06 +0.02%)
マイクロソフト<MSFT> 447.97(+0.70 +0.16%)
アマゾン<AMZN> 229.81(+2.35 +1.03%)
アルファベット<GOOG> 193.79(+2.41 +1.26%)
テスラ<TSLA> 440.57(+4.34 +0.99%)
メタ<META> 628.64(+8.29 +1.34%)
エヌビディア<NVDA> 134.57(+0.32 +0.24%)
AMD<AMD> 127.56(+0.65 +0.51%)
イーライリリー<LLY> 791.72(+2.60 +0.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース