高まる投資家の楽観論、さらなる株高を後押し=米国株
米大手証券のストラテジストは、投資家の間で事業活動の加速に対する楽観論が高まりつつあり、これが米株式市場のさらなる上昇を後押しすると述べている。中小企業への楽観的な見通しがセンチメントを押し上げているという。
過去5週間で1300億ドルの資金が米株式ファンドに流入し、投資家は米株式へのエクスポージャーを大幅に増やしている。投資家は景気循環株への投資を増やし、ディフェンシブ株のポジションを縮小しているが、企業のより速い成長を期待しているためだとしている。
また、投資家は来年にM&A活動が活発化すると予想。M&A活動は米新政権による一部業界の規制緩和の恩恵を受けるはずだと考えているという。
しかし、懸念材料として、楽観的な見通しが米株式市場の最高評価の銘柄を2021年と1990年代後半にしか見られなかった水準まで押し上げている点を挙げている。
そのほか、上昇局面へのエクスポージャーのコストや下落局面のプロテクションコストは、オプションのインプライド・ボラティリティの歴史的な低さにより、依然として低水準に留まっているとも述べた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース