NY株式:NYダウは110ドル安、ハイテク株が上昇をけん引

市況
2024年12月17日 6時58分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は110.58ドル安の43,717.48ドル、ナスダックは247.17ポイント高の20,173.89で取引を終了した。

週半ばに控える連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの期待から寄り付き後、小幅に上昇。12月サービス業PMIが約3年ぶりの高水準と、拡大ペースの加速を示したことが好感され上昇幅を拡大するも、下げが続いているダウ平均の上値は重く、小幅に下落。一方、アップルやグーグルの親会社アルファベット、半導体ブロードコムなどの上昇にけん引されたナスダックは堅調に推移し、過去最高値を更新した。セクター別では自動車・自動車部品の上昇が目立ったほか、メディア・娯楽、小売りが上昇。不動産管理・開発や電気通信サービスが下落した。

テクノロジー会社のハネウェル・インターナショナル(HON)は航空宇宙事業の分離を検討していると発表したことが好感され上昇。半導体ブロードコム(AVGO)は先週末発表の四半期決算を好感した買いが続き、同業のマイクロン・テクノロジー(MU)も発表を控える四半期決算への期待から上昇した。高級ファッションブランドを展開するカプリ・ホールディングス(CPRI)は傘下ブランドのヴェルサーチとジミー・チューの売却を模索していると伝わり上昇。

自動車メーカーのフォード(F)は投資判断の引き下げで売られた。サーバーメーカー、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)が下落。財務基盤の強化を図るため、エバコアを起用し資金調達に取り組むとブルームバーグが報じた。

半導体大手エヌビディア(NVDA)は続落し、調整局面に入った。12月に入り株価は4.5%下落、11月に付けた最高値からは11%の下落と調整局面入りの目安である10%を超えた。エヌビディアは年初来で166%上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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