アジア株 上海香港は続落、中国景気回復の遅れを懸念 首相は経済対策の早期実施を要請
アジア株 上海香港は続落、中国景気回復の遅れを懸念 首相は経済対策の早期実施を要請
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 19711.25(-84.24 -0.43%)
中国上海総合指数 3366.89(-19.44 -0.57%)
台湾加権指数 23069.85(+29.95 +0.13%)
韓国総合株価指数 2459.40(-29.57 -1.19%)
豪ASX200指数 8317.00(+67.52 +0.82%)
インドSENSEX30種 81268.31(-480.26 -0.59%)
アジア株は高安まちまち。
豪州株は反発、前日に約1カ月ぶり安値をつけたことから値ごろ感の買い戻しが優勢。豪財務相は中国の景気減速が豪州経済に影響を及ぼすと警告、28年までの4年間の輸出収入を下方修正する方針だ。韓国株は下落、尹大統領は出頭要請に応じず身柄確保の可能性がある。
香港株と上海株は続落、中国の景気回復の遅れが懸念されている。中国11月の小売売上高は予想外に減速した、消費者心理の改善は一時的だったようだ。長引く不動産不況やデフレ問題、来年のトランプ新政権による保護貿易政策など懸念材料が多く中国経済成長はさらに鈍化する恐れがある。
当局は来年、人民元安容認や金融緩和を進める方針だが消費者心理は改善しないだろう。政府は消費拡大に向けた支援強化を「約束」はしたものの、詳細には触れず。首相は政府高官らに経済対策を「できるだけ早く」実施するよう呼び掛けている。
最近の支援策への失望や11月の弱い統計を受け投資家心理は悪化しているものの、上海株の下げは限定的。当局が株式市場の現物・先物取引の監視を強化し、デリバティブ取引・クオンツ取引の監督も強化すると発表したためだ。
アリババは電子商取引に再び注力するために百貨店部門のインタイムの株式をアパレル企業ヤンガー・ファッションに売却する。これによりアリババは93億元の損失を計上すると予想している。