話題株ピックアップ【夕刊】(1):象印、パーク24、MIXI
■象印マホービン <7965> 1,829円 +261 円 (+16.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
象印マホービン<7965>が続急伸し年初来高値を更新。16日の取引終了後、集計中の24年11月期連結業績について、売上高が従来予想の870億円から872億2100万円(前の期比4.5%増)へ、営業利益が52億円から59億5500万円(同19.1%増)へ、純利益が50億円から64億6200万円(同45.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。国内で「炎舞炊き」を中心に圧力IH炊飯ジャーや加湿器などが好調に推移した。また、価格競争力を強化したことに加え、円安による輸入コストの増加に対する価格転嫁を進めたことなども寄与した。
■パーク24 <4666> 2,020円 +172.5 円 (+9.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
パーク24<4666>が急伸。同社は16日の取引終了後、24年10月期の連結決算発表にあわせ、25年10月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.9%増の4040億円、最終利益は同15.4%増の215億円を見込む。前期に続き過去最高益を更新する計画を示したほか、年間配当予想は同25円増配の30円に設定しており、好感されたようだ。駐車場事業では国内において更なるネットワークの拡大・強化を図る方針。海外では大型・長期契約に偏った事業ポートフォリオの最適化に努めリスク低減を図るほか、利益改善に努める。「タイムズカー」においては車両の1台あたりの稼働を伸長させ、サービス規模の拡大につなげる。24年10月期の売上高は前の期比12.4%増の3709億1300万円、最終利益は同6.2%増の186億2500万円だった。英国やオーストラリアでの契約関連無形資産や使用権資産、駐車場設備において合計で減損損失28億3100万円を計上。繰延税金資産の一部を取り崩し、税金費用として法人税等調整額15億7300万円を計上した。11月のタイムズパーキングの売上高は前年同月比11.0%増となった。
■オークネット <3964> 2,691円 +159 円 (+6.3%) 本日終値
オークネット<3964>が反発。同社は16日、東京センチュリー<8439>及び三菱HCキャピタル<8593>と、航続距離保証付き中古電気自動車(中古EV)リースサービスの構築に向けて基本合意したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、利用可能な価値がまだありながらも海外に輸出されている中古EVを国内でリユースし、利用期間の延長により資源の国内循環を促進するもの。リース後の車両(新車登録後8~10年程度経過)はオークネットが買い取り、使用済みEVバッテリーを活用したリパーパス製品流通プラットフォーム「Energy Loop Terminal(エナジー・ループ・ターミナル)」を通じて、リパーパスによる資源循環を進めるとしている。
■MIXI <2121> 3,345円 +185 円 (+5.9%) 本日終値
MIXI<2121>は大幅続伸。同社は16日、新しいSNS「mixi2」をリリースした。短いテキストで手軽に日々の出来事を投稿でき、コミュニティーやイベントで仲の良い人たちと集まり交流することができるという。今後の業容拡大への期待から買いを集めている。
■サンリオ <8136> 4,646円 +210 円 (+4.7%) 本日終値
サンリオ<8136>が一時6%を超す上昇となった。17日は、既存株主による株式の売り出しに伴う受け渡し期日となった。売出価格は4540円。短期的な需給への悪影響は一定程度株価に織り込まれたとの見方が広がるなか、買い戻しが優勢となったようだ。もっとも株価は売出価格を上回って推移している。売り出しを通じてサンリオ株を調達した投資家の利益確定目的の売りが出て同社株は午後に入ると上げ幅をやや縮めた。
■ソフトバンクグループ <9984> 9,837円 +416 円 (+4.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が続伸、9000円台半ばで強調展開を示している。同社の孫正義会長兼社長が16日、トランプ次期米大統領と会談し、今後4年間で米国に1000億ドル(約15兆4000億円)を投資する計画を表明した。人工知能(AI)開発に向けたデータセンターへの投資などAI関連が中心となる見通しで、10万人の新規雇用を見込む。2016年のトランプ大統領就任時も今回と同じシチュエーションで500億ドルの投資を表明した経緯があるだけに、その時の連想も働くところ。今回もソフトバンクGのトランプ次期政権下でのビジネス展開力が増すことに期待する買いが足もと優勢となっている。
■インフォマート <2492> 295円 +11 円 (+3.9%) 本日終値
インフォマート<2492>が3日続伸。午前11時ごろ、データ価値向上を通じた企業や自治体の生産性向上を目指して、東京大学大学院工学系研究科早矢仕研究室とAIを用いた共同研究を開始したと発表しており、好材料視された。同研究では、データの利活用に焦点を当て、関連情報を取得・整備して構築したビッグデータをAIを用いて分析することで、企業間取引の隠れた構造を明らかにし、構造推定や異分野データ連携技術の開発を通して、産学連携の発展に役立つ新たな知見を得ることを目指す。なお、同社のデータを活用した学術機関との共同研究は初となる。
■TWOST <7352> 852円 +22 円 (+2.7%) 本日終値
TWOSTONE&Sons<7352>が大幅高で9連騰。ITエンジニアの紹介サービスなどを手掛ける同社は17日、子会社のBranding Careerが運営する実践型プログラミングスクールで提供する講座の全コースに「生成AIカリキュラム」を新たに追加したと発表し、手掛かり視されたようだ。従来の受講料などサポート内容は変わらず、生成AIを活用できるITエンジニアとしてのスキルを取得できるようになるという。
■電通総研 <4812> 5,920円 +140 円 (+2.4%) 本日終値
電通総研<4812>が4営業日ぶりに反発。同社はきょう、静岡市の「ワンストップ型デジタル行政サービス実現可能性調査・概念設計業務」を受託したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。この業務は、静岡市のシステムとデータの全体像や課題を整理したうえで、将来の行政サービスとシステムの在り方について検討し、ワンストップ型デジタル行政サービスの実現に向けた要件の整理と実施計画の策定を行うもの。概念設計にあたっては、25年度の構築を想定し、必要となる機能要件・非機能要件の仕様を整理するとしている。
■GAテクノ <3491> 1,259円 +26 円 (+2.1%) 本日終値
GA technologies<3491>が反発。SBI証券は16日、GAテクノの目標株価を3700円から5000円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。従来、同証券はGAテクノの売上高の変動要因について、セールス1人当たり成約数を重視していたが、成約単価の伸びが顕著となっている点について、本来は需要があったにもかかわらず供給できない状況があった高単価商材をラインアップに追加したことが背景にあると指摘。1人当たりの成約数は横ばい、成約単価は上昇基調という前提のもと、25年10月期の売上高について、計画超過を想定する。同証券はGAテクノの26年10月期の営業利益予想について72億6000万円から82億4200万円に増額修正した。
株探ニュース