<マ-ケット日報> 2024年12月17日
17日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比92円安の3万9364円だった。昨日の米国市場で半導体などハイテク株が大きく上げた流れから日経平均は開始早々に330円高と大きく買われていた。買い一巡後はいつものごとく戻り売りに押されて上げ幅を縮小。後場途中からはマイナス圏へと落ちてしまうなど相変わらず取引時間中の需給の弱さを露呈している。本日は円相場が1ドル=154円台まで下落しているが日経平均を支えるには至らなかったようだ。
昨日の米国市場は医薬品株に売りが出てダウ平均は8日続落した。この日はトランプ氏が薬価交渉を行う薬剤給付管理に対し否定的な発言をしたことから医薬品株が売られダウ平均の足を引っ張った。一方、ハイテク株には引き続き買いが入り、特に半導体のブロードコムが時価総額で1兆ドルを超えるなど新たなけん引役が表れ先高観が一段と強まっている。また、暗号資であるビットコインが最高値を更新したこともプラス材料となり、ナスダック指数は3日ぶりに最高値を更新した。
さて、東京市場は米ハイテク株高と円安という支援材料そろい踏みで日経平均が序盤こそ高く推移したが、国内に買い材料がないせいかザラバは一向に買いが入らずこの日も日足陰線を引いてしまう有様に。悪材料は先月下旬までに概ね織り込んで来たが、好材料に関しても織り込みが進んでいるようで徐々に反応が鈍くなってきている。日米金融政策会合の結果が出ても目立った動きが出ないかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)