はてな---1Qは2ケタ増収・純利益は大幅増、通期連結業績予想の上方修正を発表

材料
2024年12月17日 16時35分

はてな<3930>は13日、2025年7月期第1四半期(24年8月-10月)決算を発表した。売上高が前年同期比19.4%増の9.56億円、営業利益が0.88億円(前年同期は0.02億円の損失)、経常利益が同553.5%増の0.92億円、四半期純利益が同594.2%増の0.63億円となった。

テクノロジーソリューションサービスの売上高は前年同期比30.4%増の7.12億円となった。受託サービスは、任天堂<7974>のNintendo Switchソフト「スプラトゥーン3」のゲーム連動サービスである「イカリング3」の複数の受託開発案件で成果物の納品及び検収が完了した。保守運用サービスについては、特にマンガビューワ「GigaViewer」搭載の案件について、運用案件数の積上げやレベニューシェア(広告・課金収益など)の増加により、堅調な売上成長に繋がった。マンガビューワ「GigaViewer for Apps」は、「少年ジャンプ+」(サービス提供者:集英社)について、安定的に運用し、継続的な機能開発を進めている。「GigaViewer for Web」・「GigaViewer for Apps」の利便性や広告運用を含めたソリューションは、顧客から評価されており、2024年11月末現在でアプリ版・Web版合計17社、搭載累計25サービスと多くのシェアを有している。システム運用者向けのサーバー監視サービス「Mackerel(マカレル)」については、AWS(アマゾンウェブサービス)利用顧客に対する認知度が向上し、導入実績の積上げを図ることができた。Mackerelは、新規顧客にサービスを提供しながら、その役割をサーバー監視のみならず、アプリケーションソフトウェアも含めたシステム全体に対するオブザーバビリティプラットフォームに拡大すべく、当年度下半期の正式リリースに向けて開発準備を進めている。2024年6月に事業譲受した分散トレーシングサービス「Vaxila(ヴァキシラ)」を同年8月にMackerelの機能として使えるようにしたほか、同年11月にソフトウェアの状況等を把握するためのオープンソースによる標準化規格「OpenTelemetry」に対応したメトリック機能をリリースするなど、機能追加を加速している。

コンテンツマーケティングサービスの売上高は同2.2%減の1.60億円となった。ストック型ビジネスとして、「はてなブログMedia」を活用したオウンドメディアの構築・運用支援サービスや、「はてなブログ」などのUGCサービスを活用したネイティブ広告、バナー広告、タイアップ広告などを展開している。「レギュラープラン」はもとより、廉価版の「ライトプラン」、採用マーケティングの一環として、素早く安価にオウンドメディアを立ち上げられる「採用オウンドメディアプラン」を新たな軸として、サービス訴求してきた。また、販売戦略として、人材関連企業による代理販売を通じて新たな顧客にアプローチして新規導入のメディア数の増加を図った。一方で、一部の個別案件において、広告出稿の手控えにより、継続的な受注に至らなかったことなどから、厳しい販売環境となった。その結果、「はてなブログMedia」の運用数合計は141件(前期末比1件の減)となった。

コンテンツプラットフォームサービスの売上高は同7.8%減の0.83億円となった。主力サービス「はてなブログ」の登録ユーザー数は順調に増加した。一方、「はてなブログ」の個人向け有料プラン「はてなブログPro」などは、各種SNSの普及による競争激化も相まって、「はてなブログPro」の契約件数や投稿数が減少したことや、広告単価の下落傾向が依然として継続していることもあり、課金売上は低調に推移した。コンテンツプラットフォームサービス上に掲載するアドネットワーク広告については、広告単価の下落などを主な要因として売上は伸び悩んだ。

2025年7月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比15.0%増(前回予想比1.0%増)の38.06億円、営業利益が同340.1%増(同47.5%増)の3.00億円、経常利益が同233.3%増(同49.4%増)の3.04億円、当期純利益が同235.1%増(同48.6%増)の2.09億円としている。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.