ダウ先物が上昇 今週はFOMCの結果発表=米国株

市況
2024年12月17日 22時49分

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:38)(日本時間22:38)

ダウ先物 44053(-207.00 -0.47%)

S&P500 6130.75(-23.25 -0.38%)

ナスダック100先物 22352.25(-55.75 -0.25%)

きょうの米株価指数先物市場でダウ先物が下落しているほか、IT・ハイテク株も時間外で軟調に推移しており、ナスダック100も下落。

ダウ平均は前日まで8日続落となり、2018年以来最長の連敗記録を更新した。一方でナスダックは好調。市場の牽引役であるエヌビディア<NVDA>の協力なしで値上がりは達成されている。前日は代わりにブロードコム<AVGO>などの半導体銘柄が最高値を更新する中、今月のエヌビディアは4%超下落している。また、他のマグニフィセント7の一部も過去最高値を更新し、S&PのITおよび消費裁量セクターは最高値で取引を終えた。

市場は明日のFOMCの結果発表を待っている。市場の見方に変化はない。今回は0.25%ポイントの利下げを確実視している一方、依然としてインフレ圧力は根強く、FRBは利下げに慎重姿勢を強調してくると見られているようだ。

今回のFOMCは政策委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表され最注目となるが、来年は2回の利下げに留まると市場は見ているようだ。ドット・プロットがその見方を裏付けるか注目される。また、今回の利下げで利下げを一旦止める可能性があるとの見方も出ている。

ただ、市場の株高期待は根強く、投資家は年末にかけてのラリーの可能性に注目している。一部からは「市場は不安の壁を登るのが好きだ。歴史的に見るとS&P500が上昇した年には、その勝者たちを走らせておきたいと思うものだ。1990年以降、その年の上位3セクターは、翌年には平均して3%ポイントのパフォーマンスを上げる傾向が75%の割合で見られる」との指摘も出ていた。

ファイザー<PFE>が時間外で上昇。取引開始前に2025年度のガイダンスを公表し、売上高は610億-640億ドルと予想の632億ドルを若干下回る見通しを示した。1株利益は2.80-3.00ドルを見込み、予想の2.89ドルを上回っている。同社が不適切に経営されているというアクティビスト(物言う株主)の主張を退ける一歩を踏み出したと見られている模様。

EV用急速充電インフラを手掛けるEVゴー<EVGO>が大幅安。大株主のLSパワーエクイティパートナーズIVの関連会社が金融機関を通じて2300万株の売り出しを実施すると発表した。

後払い決済システムなど次世代プラットフォームを手掛けるアファーム<AFRM>が時間外で下落。7億5000万ドル規模の転換社債の発行を計画していると伝わった。

米鉄鋼最大手のニューコア<NUE>が時間外で軟調。前日引け後に10-12月期(第4四半期)のガイダンスを公表し、1株利益が予想を大きく下回った。

太陽光発電のカナディアン・ソーラー<CSIQ>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の14ドルから11ドルに引き下げた。

(NY時間08:48)(日本時間22:48)時間外

ファイザー<PFE> 25.88(+0.63 +2.50%)

EVゴー<EVGO> 4.81(-1.51 -23.89%)

アファーム<AFRM> 70.58(-2.28 -3.13%)

ニューコア<NUE> 121.85(-2.31 -1.86%)

カナディアン・ソーラー<CSIQ> 11.23(-0.43 -3.69%)

アップル<AAPL> 250.16(-0.88 -0.35%)

マイクロソフト<MSFT> 450.28(-1.31 -0.29%)

アマゾン<AMZN> 232.13(-0.80 -0.34%)

アルファベット<GOOG> 198.58(+0.42 +0.21%)

テスラ<TSLA> 473.78(+10.76 +2.32%)

メタ<META> 623.39(-0.85 -0.14%)

エヌビディア<NVDA> 129.48(-2.52 -1.91%)

AMD<AMD> 124.84(-1.85 -1.46%)

イーライリリー<LLY> 777.00(-2.00 -0.26%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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