NY株式:NYダウは267ドル安、金融政策の不透明感が重石

市況
2024年12月18日 6時58分

米国株式市場は下落。ダウ平均は267.58ドル安の43,449.90ドル、ナスダックは64.83ポイント安の20,109.06で取引を終了した。

長期金利の高止まりで寄り付き後、下落。朝方発表された11月小売売上高が市場予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)が明日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行うとの見方に変わりはないものの、来年の利下げペースが緩やかになるとの観測につながった。FOMCを前に金融政策の不透明感が重石となり、ダウ平均、ナスダックともに終日軟調に推移した。セクター別では、自動車・自動車部品、医薬品・バイオテクが上昇した一方、半導体・同製造装置、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

製薬会社ファイザー(PFE)が上昇。2025年通期の売上高と利益の見通しが市場予想とほぼ一致し、投資家の懸念が緩和した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は今週発表を控える四半期決算への期待から買われた。

総合ヘルスケアのCVSヘルスケア(CVS)や管理医療会社ユナイテッドヘルス(UNH)などは、薬剤給付管理会社を巡るトランプ次期大統領や超党派議員からの圧力を受け、収益に影響が出るとの懸念から売られている。エンジニアリングのアメンタム(AMTM)、ドローン製造のレッドキャットは前日引け後に発表した四半期決算が失望され売られた。後払いサービスを提供するアファーム(AFRV)は7億5000万ドル規模の転換社債を発行する計画を発表し下落。

史上初の4万5000ドル台に到達して以降下落が続いているダウ平均は17日も続落し、下落は9営業日連続となった。9営業日連続での下落は1978年以来。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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