株価指数先物【寄り前】 FOMC結果待ちでスキャルピング中心のトレード

市況
2024年12月18日 8時11分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 39270 -130 (-0.32%)

TOPIX先物 2727.0 -5.0 (-0.18%)

シカゴ日経平均先物 39255 -145

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控え、持ち高調整の売りが優勢となった。また、11月の米小売売上高が前月比0.7%増と市場予想(0.6%増)を上回り、併せて10月分を上方修正した。FOMCは0.25%の利下げとの見方が根強いものの、米小売売上高で個人消費の底堅さを確認したと受け止められ、25年の利下げ頻度が少なくなるとの見方につながった。NYダウは9日続落、ナスダック指数は3日ぶりに反落した。

NYダウ構成銘柄では幹部が射殺されて以降、下落基調が続くユナイテッドヘルス・グループ<UNH>がこの日も大きく下げ、NYダウを押し下げている。また、エヌビディア<NVDA>、セールスフォース<CRM>、ゴールドマン・サックス<GS>、3M<MMM>、ハネウェル・インターナショナル<HON>も安い。半面、コカ・コーラ<KO>やジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、ナイキ<NKE>、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>がしっかり。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比145円安の3万9255円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比40円安の3万9360円で始まり、その後は持ち直し、一時3万9470円とプラスに転じた。ただし、買い一巡後は軟化し下落に転じると、米国市場の取引開始時には寄り付き水準を下回り、中盤には3万9210円まで下げ幅を広げた。その後3万9400円辺りまで下げ渋る動きもみられたが、終盤にかけて再び弱含み、3万9270円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることが見込まれる。米国同様、FOMCの結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容を見極めたいとするムードが強まりやすいだろう。また、マイクロン・テクノロジー<MU>の決算を控えていることも市場心理を神経質にさせそうである。

日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ(3万9370円)を下回っての推移が目立っていた。同水準での上値の重さが意識されてくるようだと、短期的には節目の3万9000円辺りを狙ったショートが入りやすくなりそうだ。ただし、日米金融イベントを控えていることでスキャルピング中心のトレードのため、ショートが強まる局面では、その後のカバーを狙った押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

そのため、+1σを挟んでの値動きから、オプション権利行使価格の3万9000円から3万9500円のレンジを想定する。金融イベント通過後のアク抜けも意識されやすく、弱含む局面でも大きくショートに傾けるポジションは控えておきたいところである。

17日の米VIX指数は15.87(前日は14.69)に上昇した。前日に抵抗線として意識されていた25日移動平均線(14.45)を上回って終えたが、一段高により200日線(15.86)水準を捉えてきた。同線を明確に上放れてくると、ややリスク後退に向かわせる可能性があるだろう。FOMCの結果を受けた市場反応次第ではあるが、75日線(17.28)および直近の戻り高値の18.79辺りは意識しておきたい。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.42倍に上昇した。一時14.44倍まで上昇する場面もみられており、支持線として意識されている75日線(14.33倍)から上放れてきた。方向性としてはNTロングを意識したスタンスとなりそうだが、FOMCを前にポジションをニュートラルに近づける動きとなれば、いったんはNTロングを巻き戻す可能性がありそうだ。

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